![]() 最近、duck4が、読んでいて強い感銘を受けた一冊。
![]() 『新ビルマからの手紙』アウンサンスーチー著(毎日新聞社)! ![]() 日本の新聞社。 毎日新聞社へ送られてきたアウンサンスーチーさんの手紙をまとめたのが、この本でした。 アウンサンスーチーさんが、 この手紙の中で、次のように言っていたことが、 とても印象的だったので、ここに、紹介いたします。 「囲いの中にいる動物たちを見るのがまったくもってすきではなくなってしまっていた。 動物たちが変わったのではなく、どらわれることや人間による支配に対しての私の感性が変わってしまったのだ。 私を取り巻く環境が予測もしない流れで、変転し、それについて動物と人間の関係についても 私の考え方が変わっていくとは、当時の私は知る由もなかった。」 (『新ビルマからの手紙』162頁8行~13行目) この手紙は、2011年6月25日に、 アウンサンスーチーさんによって、書かれました。 アウンサンスーチーさんの手紙を読んでいると... 彼女は、軍事政権下で命じられるままに、自宅軟禁をせざろうえなかったのでした。 彼女の生活にとって、その自宅軟禁とは、 まるで、動物たちが、人間たちによっておりの中に収容されている、動物園のようだったのでしょう。 そのため、アウンサンスーチーさんは、 動物園で動物を見るのが好きではなくなったというのも理解できます。 恐らく、きっと、 アウンサンスーチーさんが、 自分の境遇と動物園にいる動物たちを置き換えて、 手紙の中で、綴った文章なのでしょう。 さて、次に、 アウンサンスーチーさんが、1997年1月6日に書かれた手紙の一部を紹介いたします。 この手紙が書かれた頃。 アウンサンスーチーさんは、 1995年7月に自宅軟禁を一時とかれ、 再び、2000年9月に2回目の 自宅軟禁になるまでの時期に書かれた手紙です。 「後に禁固14年の判決を下されたウーウィンティンの言葉を借りれば、 当局は、乱暴な家禽商人がいたいけなひな鳥や成鳥をつまみ上げ、軟禁状態に置くのです。」 (『新ビルマからの手紙』12頁1行から3行目を引用。) 何か、この箇所を読んでいると、とても悲しくなります。 アウンサンスーチーさんとビルマの民主化に向けて活動していた同志たちが、 軍事政権の弾圧にあっていることが、強く印象つけられる言葉があるからです。 まるで、軍事政権の秘密警察や警察が、乱暴な家禽商人。 そして、ひな鳥や成鳥が、良心の自由を求めて、 ビルマで民主化を求めて活動している人々を 鳥かごの中でピィピィ!と鳴く。 しばらくすると、 鳥たちがさえずることができないように、 口を押さえられている姿が、目には、浮かんできたからです。 ![]() 2012年1月18日。 ビルマ(ミャンマー)では、補欠選挙が行われました。 アウンサンスーチーさんも、この補欠選挙で、議員として選ばれたのです。 しかしながら、このビルマ(ミャンマー)は、 完全に軍政から民政に移行したわけではありません。 軍事政権下では、多くの制約もあるのも事実です。 アウンサンススーチーさんにとっても、微妙な位置にいます。 例えば、ビルマの少数民族のことです。 アウンサンスーチーさんが、国会議員に選ばれたことで、 少数民族の人々は、彼女に対して、軍事政権側の言いなりになるのではないかと ちょっと懐疑的になっているところもあります。 しかし、アウンサンスーチーさんのお父さん。 アウンサン将軍は、ビルマ独立の英雄です。 かつて、ビルマの少数民族のスーチーさんのお父さんアウンサン将軍は、 連邦国家樹立に向けて合意を図りました。 そのビルマの英雄の娘。 アウンサンスーチーさんが、イギリス統治下時代から存在する民族対立を克服して ビルマに、真の民主主義国家を是非とも樹立してもらいたいものです。 と、この『新ビルマからの手紙』を読んで、 duck4は、切に願うのでした。 ![]() (参考・引用文献 ![]() 『新ビルマからの手紙』アウンサンスーチー著 土佐桂子、永井浩訳(毎日新聞社) ![]() (『新ビルマからの手紙』の本! ![]() ![]() ![]() スポンサーサイト
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![]() ビルマの竪琴 なかいきいちさんの映画でしたね
軟禁は、監視下の元で生活して行くと身も心も束縛されてストレス溜まるのでしょうね 動物も自由を奪われてストレスを感じているのでしょうね・・・ごめんね動物園の動物さん 人間の欲望でね
[2012/04/25 06:47]
URL | 93 #-[ 編集 ]
93さんへ
おはようございます! > ビルマの竪琴 なかいきいちさんの映画でしたね > > 軟禁は、監視下の元で生活して行くと身も心も束縛されてストレス溜まるのでしょうね > 動物も自由を奪われてストレスを感じているのでしょうね・・・ごめんね動物園の動物さん 人間の欲望でね ビルマと言えば... わたしも、ビルマの竪琴を真っ先に連想しました。 最後の竪琴を持って、日本に帰る人々と別れを告げるシーン。 ジーン!ときました。 そうですね。 わたしも、そう思います。 動物園は好きですが、やはり野生ではないので、 ストレスを感じている動物もいることでしょうね! ![]() ![]()
[2012/04/25 07:32]
URL | duck4 #-[ 編集 ]
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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