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デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方
生涯教育の学校、フォルケホイスコーレへのデンマーク留学体験をもとに、一冊の本にまとめたお話。
最後の朱鷺(トキ)、キンちゃんのお話!
かつて、日本には、朱鷺(トキ)がいました。

田んぼのドジョウ、タニシ、サワガニ、カエルなどを食べて生きていました。

しかし、人間たちの乱獲と、稲作で農薬を使うようになり、

絶滅の危機に瀕するようになったのです。


そこで、朱鷺を捕獲して、人工繁殖させようとする計画が持ち上がりました。

この絵本に登場する金太郎さんは、

日本で最後まで生き残った朱鷺のキンちゃんを捕獲することになったのです。


金太郎さんは、朱鷺を捕獲しようとします。

しかし、なかなか朱鷺も警戒心が強く近寄ってきませんでした。

そこで、金太郎さんは、朱鷺と仲良くなるところから始めたのです。



DSCF1525_convert_20111126075252.jpg

(絵本『トキのキンちゃん』の一場面より



そして、いつの間にか、朱鷺も安心した様子で、警戒心も薄れ、

金太郎さんに近づいて行くようになったのでした。


その金太郎さんには、ひとつの任務がありました。

朱鷺を捕獲することです。


朱鷺と親しくなった金太郎さんは、

トキの保護センターに閉じ込められることがわかっていたので、

かわいそうで、捕まえることができなくなりました。


そして、とうとう、センターから命令で、捕まえる日がやってきました。


何も知らない、朱鷺くんは、いつものように金太郎さんに近づいてきました。

すると、金太郎さんは、いつもと様子が違っています。

朱鷺くんを抱きしめました


朱鷺くんは、気づき鳴きました。

クアーッ!

とあたり一面に響くほどの鳴き声でした。




DSCF1532_convert_20111126075408.jpg

(絵本『トキのキンちゃん』の一場面より



それからというもの、朱鷺くんは、トキ保護センターのゲージの中で生きる

ことになりました。

そして、朱鷺くんには、名前がつけられました。

金太郎さんの名前を取って、

キンちゃん」と呼ばれるようになりました。


金太郎さんと奥さんは、せめてもの朱鷺のキンちゃんへの

罪滅ぼしと思い、毎日、近くの神社へとお参りを続けていました。

キンちゃん!長生きしろよ!


そんな、金太郎さんは、朱鷺のキンちゃんよりも、先に、天国へと旅立っていきました。

そして、もともと、日本にいる朱鷺も、キンちゃんだけ になってしまいました。


そのキンちゃんも、トキ保護センターの中では、飛ぶこともせず、

一日中、じっと動かずにいました。

キンちゃんは、36年間も飛ぶことをしませんでした。



DSCF1534_convert_20111126102239.jpg

(絵本『トキのキンちゃん』の一場面より)


朱鷺の36年

人間の人生にとって100歳になります。

その人間の寿命で100歳になっていたキンちゃん。

そのキンちゃんは、意を決したかのように、突然、飛んだのです!


朱鷺のキンちゃんは思ったのかもしれません。

僕は長生きできました...!でもこれ以上、生きたいとは思わない!

どうか、自由にさせて...!!!


2003年10月10日 朝6時29分

朱鷺のキンちゃんは、亡くなりました。


死因は、頭部挫傷。



朱鷺の保護センターのモニターには、ずっと眠っていたキンちゃんが

突然飛び出して、ゲージの扉にぶっかっていた様子が写っていました。



こうして、

最後のニッポニア・ニッポンの朱鷺のキンちゃんは、天国へと旅立っていきました。


現在いる朱鷺は、中国から来たもので、

佐渡のトキ保護センターには、139羽います。

また、一部の朱鷺を放鳥させ、日本の空を自由に飛んでもいます。



DSCF1521_convert_20111126075114.jpg

(絵本『トキのキンちゃん』



追伸:

duck4は、この朱鷺のキンちゃんのお話を読んで、心がとてもジーンときてしまいました。





(参考文献

『トキのキンちゃん』いとうようこ作・絵(岩崎書店)

『ひとめでわかる野鳥』中川雄三監修 (成美堂出版) 













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[2011/11/26 07:46] | アヒル・白鳥・野鳥② | トラックバック(0) | コメント(2) |
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コメント
悲しいお話ですね
なんとも言えない結末も・・・

自然崩壊で保護しなくてはいけないけれど自由を失ってしまうこと

どちらが幸せなのか・・・わからないですね
[2011/11/26 17:00] URL | 93 #-[ 編集 ]
93さんへ

おはようございます!

> 悲しいお話ですね
> なんとも言えない結末も・・・

日本、最後の朱鷺(トキ)にこのような悲しい秘話があったとは...!
朱鷺のキンちゃんの最後を読んでいて、わたしは、とても悲しくなってしまいました。

> 自然崩壊で保護しなくてはいけないけれど自由を失ってしまうこと
> どちらが幸せなのか・・・わからないですね

わたしも、そう思いました。
自然の大空の中で自由に飛び回っている方が、
鳥たちも、生き生きしているように感じます。

日本固有の朱鷺は、絶滅しました。
しかし、丹頂鶴は、人間の保護により、年々個体数を増やしています。

希少価値のある鳥たちの保護を考えさせられる、
『朱鷺のキンちゃん』の絵本でした。v-519v-521
[2011/11/27 07:31] URL | duck4 #-[ 編集 ]
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ニックネーム:ダック4(Duck4)
趣味:旅行、バードウオッチング(アヒル・ハクチョウ)
小著:『ヒュッゲの国からデンマーク流人生の楽しみ方』
(本の森出版)

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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!

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