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デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方
生涯教育の学校、フォルケホイスコーレへのデンマーク留学体験をもとに、一冊の本にまとめたお話。
村上春樹さんの短編小説『かえるくん、東京を救う』から考える放射能恐怖とは!
福島市でも、街全体を除染活動をすることが、やっと始まりました。

線量が高い地域から、はじまり、

5年をかけて街全体を綺麗にしていく計画です。


この福島第一原子力発電所の事故後。

わたしたちの健康に悪影響を及ぼすであろう、見えない敵。

放射能汚染と戦わなければならなくなりました。


その見えない敵と闘う...!


という意味から、

小説家の村上春樹さんが『かえるくん東京を救う』という短編小説の中で、

次のようなこと言ったことを引用していたので、ここで紹介いたします。


最高の善なる悟性とは、恐怖を持たぬことである」(ニーチェ


真の恐怖とは、人間が自らの想像力に対して抱く恐怖のことである」(ジョセフ・コンラッド


確かに、この原発事故後。

私たちは、「人間が自らの想像力で・・・抱く恐怖! 」というものに遭遇しました。

それは、この食品は、放射能に汚染されているのではないか!?

という漠然とした不安というものです。


それが、大きくなると、風評被害につながっていきます。


短編小説『カエル君東京を救う』は、

主人公のカエル君が、まもなく起きるであろう地震と闘うという話です。


そのカエル君が、地震の3日前に、信用金庫で働いている債権回収係の

男性の小さなアパートに、突然、現れるところから、この物語がはじまります。


そして、カエル君は、言います。

わたしと一緒に、東京で起きる地震と戦った欲しい



その債権回収係の男性もまた、やくざなどに貸した、債券の取立てのために、

日夜、働いていました。

その男性は、やくざが私のような債権回収係を消しても、なんら彼らにとって

徳には、ならないことを知っていたのでした。


なので、その男性は、多少、恐怖を持っていませんでした。


カエル君は、東京を救うために、地下でミミズと闘うことになります。

地中では、ミミズが、カエル君の体に、液体を巻きつけらます。

真っ暗な土の中で、見えない恐怖とカエル君は、闘いながら、ミミズの逆襲にも

おびえることなく、勝つのです。


CIMG8098.jpg

(イメージ写真:カエル君


私たち日本人は、これから何十年という長い、長い、歳月をかけて

見えない敵。

放射能汚染と戦わなければなりません。


そのときのひとつの見えざる恐怖。

それは、「風評」という被害です。


そして、放射能汚染という恐怖をどう克服していくのか!?


私達にとって

このカエル君と信用金庫の男性。

ニーチェとジョセフ・コンラッドの言葉。

小説家の村上春樹さんは、

ものがなっているように思えてなりません。




(参考文献・参考資料

・『神の子どもたちはみな踊る』の中の短編小説『かえるくん、東京を救う』(新潮文庫)

・河北新報 8月24日付け記事「大変を生きる 災害と文学」より










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趣味:旅行、バードウオッチング(アヒル・ハクチョウ)
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(本の森出版)

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