![]() 米どころの宮城県。
太平洋側には、平野が、広がっています。 収穫時期の秋になると、田んぼは、黄金色に稲が輝きます。 また、冬には、ハクチョウ ![]() 舞い降りる光景が仙台平野では、よく見られます。 この仙台平野に広がっている、田んぼは、 人間、鳥、動物たちにとっても、生命の源を得るための糧としてきました。 田んぼは、日本の自然の豊かさをはぐくんできました。 しかし、今回の大震災で津波が襲い、 田んぼは、塩水をかぶりました。 震災1ヵ月後の今でも、津波で流れ着いてきた、 自動車、木材、瓦礫、ヘドロなどが、田んぼを覆っています。 わたしは、仙台東部自動車道を走って、仙台から岩沼まで南下した時のことです。 いつもだったら、向かって左側は、田んぼが広がっています。 このサクラの咲く時期だったら、田おこしが、終わっている頃です。 そして、ゴールデンウィークにもなると、田植えの準備を始めています。 すると、梅雨になると蛙さんたちの「ゲロ!ゲロ!」 ![]() という合唱が聞かれるはずです。 しかし、今年は、それを期待することは、困難なことでしょう。 津波の影響で、田んぼは、塩害の影響を受けました。 専門家の話によると、 田んぼには、3%の濃度の塩水が、あるそうです。 もし、塩分濃度が0.4%以上にあると、稲の生育には、障がいが起こります。 これは、塩害です。 その塩害から守るために、米農家は、田んぼから塩水を除去しなければなりません。 農家は、塩分濃度を測りながら、田んぼの水を何度も何度も入れ替え、 塩水を洗わなければなりません。 その作業には、5年ぐらいかかるそうです。 気の遠くなる話です。 別の方法として、塩害の被害を受けた田んぼの土壌を入れ替えることです。 しかし、この方法は、莫大な費用がかかります。 田んぼではなく、畑に転用しても、米以上に、収穫が困難です。 その作物の中でも、比較的に干ばつに強い、綿花、小麦は、 塩害には強いようですが、これらの作物でも、塩害の影響を受けます。 田んぼの塩害を除染をするのには、5年もかかります。 その間、農家は、収入を得ることが出来なくなり、 当然、国からの金銭的支援も必要になります。 現在、日本農業は、さまざまな問題を抱えています。 例えば、 農業を営んでいる方々の高齢化。 「貿易自由化」の流れの中で、日本農業はやっていけるのか、どうか? そして、原発事故による日本の農産物への「風評被害」への対応。 など、です。 穀倉地帯の東北の復興には、これらの問題をどのように克服するかが 日本農業の再生のカギになることでしょう。 ![]() ![]() ![]() スポンサーサイト
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![]() こんにちは、
常々、日本の食糧自給率をあげるべきだと 思っていました。 今回は、その問題だけでなく、 今まで、がんばってきた農家の方に 果てしない問題をつんでしまいました。 ぜひとも、国をあげてがんばりたいものです。
[2011/04/22 13:07]
URL | ぴき #-[ 編集 ]
びきさん
こんばんは。 > 今まで、がんばってきた農家の方に > 果てしない問題をつんでしまいました。 確かに、わたしもそう思います。 日本の農産物が、世界に輸出され始めた矢先に、 この大震災と原発事故。 農家の方にとっては、とてもいたたまれないことです。 放射能に汚染された農地に「ひまわり」を植えるという 計画があります。 汚染除去のためだそうです。 また、放射線が高い地域でも、再び、農家の人が戻って、 農業が行われる環境になればと願うのみです。 ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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