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デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方
生涯教育の学校、フォルケホイスコーレへのデンマーク留学体験をもとに、一冊の本にまとめたお話。
経済から見た福祉国家デンマーク(2)!
デンマークでは、1970年から1993年まで、公的支出が、

増えていきました。


それは、統計的にも言えます。

1970年には、公的支出に占めるGDP比が、19パーセントでした。

それが、1993年には、公的支出に占めるGDP比が、32パーセント

達しました。


そのわけは、次のようなことが上げられます。

1970年代の「年金の充実」。

1983年の「移民の受け入れの自由化」。

1987年の公的セクタの「賃金上昇」「労働時間の短縮」。

これらの政策で、公的支出が、増大していったのでした。


しかし、現在は、公的支出に占めるGDP比が、28パーセントと、

1993年と比較して4パーセント下がりました。


そして、1993年と比較して、失業者数も減り、

失業保険やその他の給付金の支給額も下がったのです。


その他として、早期退職手当もカットされています。


でも、このような公的支出のカットは、あらゆる団体からまた支出を増やすようにとの

圧力がかかっているのも事実です。

と、福祉国家を研究している、

グナー・ヴィヴィ・モーゲンセン氏が説明していました。


話が変わりますが、デンマークラース・ロッケ・ラスムセン首相が、

次のようなスピーチを行いました。


「高齢者人口が増えことで、彼らを支える国のコストは、別の意味でのチャレンジとなる」

これを言い換えると、デンマークでも、高齢社会になり、

年金、医療、介護、福祉のコストが増えます。


その社会コストを、どのように賄っていくかが、

国の政策にとって別のチャレンジになる新年スピーチで言ったのでしょう。


この電子版『コペンハーゲンポスト』の見出しは

「どのように、福祉国家は、国民経済を壊したのか?」

でした。


この記事の中で書かれていた、デンマークが「大きな政府」からの転換

図っていることが、少なくとも伺われます。

そして、「充実した福祉」より「経済の成長重視」をうかがわせる記事として

わたしは、読みました。


公的支出の増大を抑えることは、必要です。

日本のように、多額の借金を、将来のこども、孫に、

まわさないように福祉国家は、節度ある財政運営をしなければなりません。

一方では、今後、社会コストで支えて行かなければならない、

移民などの社会的弱者。

より増える高齢者に対して、どのような政策をとるのかが、

試されることでしょう。





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[2011/03/09 07:39] | デンマーク・ニュース | トラックバック(0) | コメント(0) |
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趣味:旅行、バードウオッチング(アヒル・ハクチョウ)
小著:『ヒュッゲの国からデンマーク流人生の楽しみ方』
(本の森出版)

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