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デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方
生涯教育の学校、フォルケホイスコーレへのデンマーク留学体験をもとに、一冊の本にまとめたお話。
2羽のメスのオナガガモさん発見!/キョロキョロ動かさないハクチョウさんたちの目!
2羽のメスのオナガガモさん発見!

七北田川でも2羽のメスのオナガガモさんがいました。

渡ってきたばかりなのでしょうか。

冬鳥の発見で、

ハクチョウさんたちの飛来も平年よりも1週間ほど早いので、

冬の訪れも早まるのではないかと思っているduck4であります。


キョロキョロ動かさないハクチョウさんたちの目!

さて、最近、duck4がハクチョウさん観察で興味と関心がある

についてお話します。


ハクチョウさんも含め、鳥さんたちは、

体のわりに、目がとても大きいです。

真正面からハクチョウさんのポートレート写真を撮ると、

その目の大きさが異様に見えてしまうので驚きです。


その疑問をduck4に抱かさせてくれた一冊の本が、

藤田祐樹著『ハトはなぜ首を振って歩くのか』(岩波書店)でした。


その著者が

「どうして鳥さんたちは、目玉をキョロキョロさせないのだろう。

わざわざ頭を動かすより、目玉を動かすほうがエネルギームも節約できると思える」
(P52L1-4)

と問題提起をしていました。


確かに、duck4も、ハクチョウさんたちが、

眼球をキョロキョロさせているところを見たことがなかったからです。


著者は

「鳥の眼球は、頭の大きさに比べて非常に大きい。

形も、球状というよりは、やや平たい形をしている。

球状でなけらば、動かすのは難しくなるのも当然のことだ。」
(P52L11-L13)

とも言っています。


よくよく、近くでアドちゃんやおおきなハクチョウさんたちを真正面から見ると

目が異様に大きいな。

と感じます。


また、眼球は多少動くとのことですが、

duck4は、ハクチョウさんたちが動かしているところを、

まだ直接見たことがありません。


そして、なぜ眼球がキョロキョロとヒトのように動かないかについては、

「鳥類では、この(眼球を動かす)筋力はそれほど発達していない」(P52L14)

とのことでした。


その理由として著者があげていたことは、

「鳥たちがこれほどおおきな眼球をもっているのは、空を飛ぶことと深いかかわりがある」(P53L1)

と言っています。


なるほど、そうだと思うことは、

ハクチョウさんたちよりも高速で飛ぶハヤブサさんの眼球。

顔のわりにすごく眼球が大きくなっていませんか。


1キロも先の獲物を見つけるには、

視覚が、重要な役割を担っているのもうなずけます。


それから、著者は、

「眼球が大きくなれば、それを動かすための筋肉も強大でなければならない。

しかし、鳥には、空を飛ぶとめに体が軽くなければならないという制約がある」
(P53L8-L9)

とも言っています。


ハクチョウさんの頭を見ると、体のわりに小さいことがわかります。

そして、タンチョウさんたちもとても小顔です。


鳥の胸骨の辺りがとても大きく発達しているようです。

特に、ハクチョウさんの胸はとても大きいです。

歩くときには、胸をふりふりと左右に動かしながら歩いていきます。


また、著者は、

「...頭部が重ければ、頭の位置を変えるたびに体の分布が大きく変化するので、

バランスがとるのが難しくなる。

それを避けるために、頭部を軽量化し、重いものはなるべく体の中心に集めてしまうという設計が

鳥の体つきに見てとれる。

顎が歯を失い、華奢なくちばしとなっていることもその一例だ。」
(P53L10-L13)

とも言っています。


鳥さんたちは、空を飛ぶために、頭部を軽くする必要があったのです。


最後に、鳥さんたちは、眼球が動かないことはないが、

ヒトのように、キョロキョロと動かすことができない

とも言っています。


今度、多少動くハクチョウさんの眼球の瞬間を観察して見たいものです。


DSCF7844_convert_20151005071645.jpg

(おおきなハクチョウさんのポートレート写真!

DSCF7545_convert_20150928072006.jpg

(おおきなハクチョウさん!

DSCF7477_convert_20150923074943.jpg

(シンさんのポートレート写真!目がとても大きいですよね!

DSCF7464_convert_20150922075500.jpg

(アドちゃんの写真!アドちゃんも目が大きいですよね!

(引用文献

藤田祐樹著『ハトはなぜ首を振って歩くのか』(岩波書店)P52~P53引用。



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[2015/10/07 06:45] | 続・滞在組⑦ | トラックバック(0) | コメント(4) |
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コメント
duck4さん、今晩は
藤田祐樹著『ハトはなぜ首を振って歩くのか』によると、鳥は、空を飛ぶことを優先するために適した体の構造になっているということなんですね。
嗅覚があまり発達せずに資力がすごいのはそのためだったのですね。
[2015/10/07 18:37] URL | ハロゲンくん #-[ 編集 ]
ハロゲンさんへ

おはようございます!

> duck4さん、今晩は
> 藤田祐樹著『ハトはなぜ首を振って歩くのか』によると、鳥は、空を飛ぶことを優先するために適した体の構造になっているということなんですね。

飛ぶことに特化して進化をしたのが鳥さんですね!
ハクチョウさんたちを見ていてつくづくそう思います。

> 嗅覚があまり発達せずに資力がすごいのはそのためだったのですね。

嗅覚が発達しなかった理由は何なんでしょうか?
面白いテーマですよね!v-519v-521
[2015/10/08 07:14] URL | duck4 #-[ 編集 ]
duck4さん、訂正があります。
資力と誤変換してしまいましたが、正しくは視力です。
恐縮です。
[2015/10/08 19:19] URL | ハロゲンくん #-[ 編集 ]
ハロゲンさんへ

おはようございます!

> duck4さん、訂正があります。
> 資力と誤変換してしまいましたが、正しくは視力です。
> 恐縮です。

了解いたしました!v-519v-521
[2015/10/09 05:39] URL | duck4 #-[ 編集 ]
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Author:duck4
ニックネーム:ダック4(Duck4)
趣味:旅行、バードウオッチング(アヒル・ハクチョウ)
小著:『ヒュッゲの国からデンマーク流人生の楽しみ方』
(本の森出版)

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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!

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