あたりが薄暗くなってきた七北田川。
帳(とばり)もおりはじめている頃のことです。
中州には、
2羽の滞在組のハクチョウさんがいました。
暗くなってきて、duck4は対岸から見ていたので、
はっきりしたことはわかりませんでしたが、
そのシルエットから
チンさんと
首の細いハクチョウさんではないかと思いました。



(中洲で仲間を待っているたぶんチンさんと首の細いハクチョウさん!?

)
2羽とも、
お疲れオーラが漂っていて、
滞在組の
チンさんは、ぢべた(地べた:と本来は書く!)座りをして、お休みモードに入っていたようです。
けれども、
3羽の滞在組はまだ帰らず。
どこに、行っているのでしょうか。

すると、何も影形もない、上流の方から、
かすかに、
コォ!と鳴く鳴き声が聞こえてきました。
それに、気付いた中州でまったりとしていた2羽のハクチョウさんの1羽が、
力強い鳴き声で、
ひと鳴きコォ!と楽譜の強弱記号である
ダブルフォルテで帳のおりた
duck4の定点観測ポイントに響き渡るかのようでした。


その後、すぐに、先ほど鳴いた
1羽のハクチョウさんが暗闇の中から姿をあらわしました。
どうやら、
おおきなハクチョウさんのようです。
仲間に戻って来たよ!どこにいる!?と知らせるために鳴いた、おおきなハクチョウさん。
それにチンさんも首の細いハクチョウさんも鳴いて応えてくれました。
きっと、これが、ハクチョウさんたちの
居場所確認のコミュニケーションのひとつのようです。


(たぶん、おおきなハクチョウと思いますが仲間のもとに戻ってきました!

)
それから、また、しばらくすると、
やはり、その鳴き声も上流の方から
コォ!コォ!フゥ!フゥ!という鳴き声が聞こえてきました。
どうやら、
2羽のハクチョウさんがいるようです。
そして、暗闇の中から突然、白い物体が現れ始め、
その陰影はじょじょに大きくなっていきました。
その正体は、コハクチョウさんの
おちびちゃんと
斑ちゃんではなかろうかと思います。

(中洲に戻って来た、おちびちゃんと斑ちゃん!?

)
最近のことですが、
オオハクチョウさんとコハクチョウさんでは、
鳴き方が違っていていることに気付いたduck4。

コハクチョウさんの
おちびちゃんは、
フゥ!フゥ!と
竹笛のような音色で鳴きます。


一方、
オオハクチョウさんは甲高い金属楽器で鳴らす
トランペットのような音色で
コォ!コォ!と鳴くことにでした。


そして、やっと戻って来たことに安心した5羽の滞在組のハクチョウさんたち。
帰宅後に、入念に羽の手入れをするハクチョウさん。
丸くなってぐっすり眠りに入るハクチョウさん。
こうやって、帳がおりた夜のひとときを滞在組の5羽のハクチョウさんたちは、
過ごすのかもしれません。


(これで5羽の滞在組のハクチョウさんたちは勢ぞろいです!

)
