![]() 最近、よく、七北田川で見かけるのが、
水のみにやってくる幼鳥のハクセキレイさん。 日没後になると「グァワ!グァワ!グァワ!」と林の茂みで鳴いているゴイサギさん。 それと、草むらから突然顔を出した茶色のキジさんでした。 もちろん、ツバメさんも、ビューンビュンと飛び回っています。 住宅地を流れる川ですが、意外や意外。 今まではあまり気づかなかった自然を身近に感じられるようになったのも、 あの滞在組のハクチョウさんやアドちゃんたちのおかげです。 ![]() ![]() (羽をバタバタ広げるアドちゃん! ![]() ところで、本題に入りますが、 最近のアドちゃん。 ちょっと様子がおかしいです。 かつては、5羽の滞在組にくっついて泳いでいましたが、 今は、その輪の中にいません。 やはり、コハクチョウさんのおちびちゃんに追い回されたことが アドちゃんは、かなり心理的にこたえたようです。 近づくことをためい、独りぼっちで行動しています。 ![]() ![]() (泳いでくる来る独りぼっちのアドちゃん! ![]() このようなことは、昨シーズンもありました。 ちょっと空気が読めない空を飛べる成鳥のオオハクチョウさんのロクちゃんも、 おちびちゃんに追い回されハクチョウ不信に陥ってしまいました。 でも、ロクちゃんは飛べるので、 息抜きに、どこかに飛んで行って、また戻るという生活を送っていました。 ![]() ![]() (到着するアドちゃん! ![]() しかし、アドちゃんは違います。 飛べません。 飛べないので、同じ七北田川で、 5羽の滞在組のハクチョウさんたちとともに生きていかなければなりません。 いやでも顔を合わせることがあります。 ![]() そんなアドちゃんに見つめられても、ただ見守ってあげることしかできないduck4。 その無邪気なひたむきな姿に、いつも心が癒されます。 ![]() ![]() (見つめるアドちゃん! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() コンクリートの上で休んでいたアドちゃん。
そこに、突然、予期できていたこととはいえ、 とんだ災難がふりそそいできました。 ![]() ![]() (アドちゃんが休んでいたところに..! ![]() 突然、コハクチョウさんのおちびちゃんが接近。 突っ込んできて、 しばし、追い回したのです。 ![]() 最近、アドちゃんを追い回すことを何度も目撃していましたが、 目の前では、初めてのことでした。 ![]() かつて、昨年のお盆頃のことでしたが、 あのオオハクチョウさんのロクちゃんもまた、 コハクチョウさんのおちびちゃんに追い回されてしまい、 それから何日も、姿を見せなくなったこともありました。 ![]() (アドちゃんが休んでいたところに突然、攻撃を仕掛けてきたコハクチョウさんのおちびちゃん! ![]() ![]() そして、また再び、コンクリートの上で休んでいたアドちゃん。 そこにまたもや、この日、2度目のおちびちゃんの攻撃。 尻尾をつかまれて後ろから追い回されたので、 悲鳴を上げながら逃げ回るのがやっとでした。 ![]() このような行動をするおちびちゃんを見ていつも思うのですが、 嫉妬心と異常なまでの執念深さには、驚かされてしまいます。 そして、今まで、どれだけのハクチョウさんが、 痛い目にあったり、不信感を抱いたりしたのか!? ![]() (2回目おちびちゃんの襲撃に尻尾をつかまれ逃げ惑うアドちゃん! ![]() 居たたまれなくなったアドちゃんは、 5羽が休んでいた浅瀬よりも離れたところで、 たった一羽でぽつんと羽繕いをしたり、ふてくされて寝てしまいました。 ![]() 明日から、5羽と一緒に行動できるか心配。 1歳になったまだ亜成鳥のアドちゃんですが、 一羽でいるのは、何かあったときには危険だからです。 ![]() (関連ブログ ![]() 『葦原の奥深く隠れるオオハクチョウさんのロクちゃん!』(2014年8月18日付けduck4ブログ!) ![]() ![]() ![]() |
![]() この時期のハクチョウさんのウオッチングポイントは、
羽が抜けたか、また新しい羽が生えてきたかという 換羽のことが中心になっています。 ![]() そして、今まで古い羽で覆われていたリーダーの斑ちゃんも、 ついに、風切羽が抜けたようで、 羽が異様に短くなっていました。 ということは、ついに、 遅れてばせながら、斑ちゃんも、 換羽が始まったということになります。 遅いということは、 もしかするともしかすると、斑ちゃんはメスのオオハクチョウさん!? ということも考えられます。 ![]() ![]() ![]() (遅れて換羽も始まってきたリーダーの斑ちゃん! ![]() ところで、本日のduck4ブログでは、 ナキハクチョウさんの換羽について 『とりコレクション ウンチクの館』さんのHPには、詳しく書かれていましたので、 その一部を紹介したいと思います。 このナキハクチョウさんですが、 6月に生まれた雛鳥が6月中旬頃まで、 雛綿羽(Natal Down)に覆われます。 しかし、6月中旬から7月にかけて、 換羽(Molt)が行われます。 そして、7月から8月中旬にかけて、 幼鳥は、幼鳥の羽衣(Juvenal Plumage)に変ります。 それから、再び、8月下旬から10月にかけて、 換羽(Molt)が行われます。 きっと、この時期に、訓練をして飛べるようになるのでしょう。 そして、10月から2年目の5月まで若鳥は、 基羽(Basic I Plumage)に覆われて冬を越します。 それから、再び、5月から8月にかけて、 ゆっくり換羽(Molt)をします。 まさに、あの子どものアドちゃんも、 まだところどころに灰色の羽が混じっていますが、 生まれてから3回目になる換羽が進行しています。 ![]() そして、2年目の8月には、最終的な羽衣(Basic II Definitive Plumage) を向かえ完全に成鳥さんの羽になります。 ![]() ![]() (生まれて3回目の換羽をむかえているアドちゃん! ![]() ところで、アドちゃんですが、 羽も随分と抜け落ちて、ところどころには新しい羽軸が出てきました。 あと1月から2月ほどすると、他の5羽の滞在組のハクチョウさんとも 見分けがつかないような白いキレイな羽に覆われることでしょう。 あの大きな事故に巻き込まれた。 3月頃は、生きられるかなと大丈夫かな!? と案じていました。 しかし、ここまで成長できたことは、 とてもとてもduck4にとっても、嬉しいことのひとつです。 ![]() すごいよね。 アドちゃん。 まもなく、成鳥の仲間入りだね! ![]() ![]() (アドちゃんの後姿。新しい羽軸も生えてきました! ![]() (参考HP ![]() 『とりコレクション ウンチクの館』 ![]() ![]() ![]() |
![]() 今、換羽の中。
5羽の滞在組とアドちゃんを見ていて、 早く進んでいるものと、まだのものとに別れています。 ![]() ![]() 特に、早かったのが、おおきなハクチョウさんやチンさん。 その中でも、チンさんは、 新しいキレイな白い羽根が、まだら上に生えてきています。 そして、今日、duck4ブログで話題にするのがシンさん。 最近、仲間とは別行動をしたり、 遅れて泳いで来たりします。 ちょうど、換羽が始まった7月中旬頃から、 動きがにぶくなってきました。 ![]() ![]() (換羽の進行中のシンさん! ![]() そして、シンさんの羽を見たところ。 風切羽の脇のお腹付近の羽毛が茶色に変色。 その部分だけが、ごっそりと羽がなくなってしまっているようでした。 ![]() ![]() (ある部分ごっそり抜け落ちているシンさんの羽毛! ![]() ![]() (ちょうど風切羽の近くの羽毛が茶色に変色していました! ![]() そのシンさんの様子を見てduck4は、 ちょっと、心配にもなってしまいました。 ![]() 換羽について、ただ一つだけ触れるとすると、 それは、中村浩志さんの『二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ』(農文協)の著書の中で、 書かれていたこと。 ![]() ライチョウさんの換羽が年3回行われますが、 夏から秋にかけて行われる換羽では、 オスは、先に始まり、ゆっくり進むのに対して、 メスは、遅く始まり、早く進むということです。 そのライチョウさんの事例をハクチョウさんに当てはめて考えると、 7月中旬から、風切羽の換羽が進んでいるシンちゃんは、メスではないか。 という結論に至るのですが...。 ![]() ハクチョウさんたちは、外見上、オスとメスの区別がつかないので、 もしかしたら、これで性別が判明。 いや、そんな簡単にはできないと思いますが、 性別がわかっている鳥さんたちのオスとメスとの換羽の始まる時期を調べたら オスとメスの違いについてもわかるのではないかと、淡い期待を持っています。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() COD(化学的酸素要求量)の測定キットを使い、
七北田川の調査をしたことは、 以前にもduck4ブログでも紹介しました。 ![]() そして、5箇所とも、 5ppmと「ややきれい!」という結果になりました。 ただ、海に近い、蒲生干潟、高砂大橋では、 若干、臭いがしましたが、 これは、海水だったと思われます。 ![]() ![]() (梅田川に真冬に越冬していた飛来のオオハクチョウさんたち。今回の測定と同じ場所!) ところで、5羽の滞在組のハクチョウさんやアドちゃんたちの棲息圏。 2箇所の測定ポイントでは、水の臭いは、しませんでした。 また、水をガラス瓶に汲んだ見たものの、 微生物がいましたが、濁りというものはなかったです。 ということは、 5羽の滞在組やアドちゃんがいる七北田川は、 水質測定の結果から汚れていないことになります。 ![]() ![]() ![]() (5羽のハクチョウさんとアドちゃんよく通るこの大橋付近の測定ポイント!) ![]() (CODの測定キット!大橋付近にて) ただ、サクラが散り、菜の花が満開になり、 日中の最高気温も20度前後になる頃から、 羽の汚れが特に目立つようになります。 ![]() ![]() 冬でも、餌場の土壌の影響で赤茶けた頭のハクチョウさんを見かけますが、 その汚れ方とは、また違います。 したがって、5羽の滞在組やアドちゃんの汚れは、 他に理由があり、生理的に起因するところもあるのではないか。 と考えているduck4であります。 ![]() (参考ブログ ![]() 『滞在組のハクチョウさんやアドちゃんと七北田川の汚れと水質とは!』(7月8日付けduck4ブログより) ![]() ![]() ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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