![]() 今、duck4が読んでいる本。
![]() ![]() 中村浩志著『二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ』(農文協)には、 ライチョウさんは3回換羽を行うとのこと。 その中で、ハクチョウさんにも関連する、 飛翔羽では初めに換羽をするのは、 初列風切羽だということです。 ![]() その観察結果では、 オスのライチョウさんが、6月20日に始まり10月7日に終了。 その換羽にかかった期間が109日。 何かの理由で繁殖に失敗したメスのライチョウさんは、 7月9日に始まり、10月12日に終了。 その換羽に要した期間が95日でした。 雛を連れたメスのライチョウさんは、他の個体よりも遅く、 8月1日に始まり、10月14日に終了。 その期間は、短く74日でした。 ということは、オスは、早く始まり、ゆっくり進んでいく換羽ですが それに対して、繁殖に成功したメスは、遅く始まり、早く終わるようです。 ![]() ![]() さて、こちらの七北田川にいる 5羽の滞在組のハクチョウさんやアドちゃんたちですが、 一番早く、初列風切羽の換羽が始まったのは、 おおきなハクチョウさん。 6月下旬のことでした。 ![]() ![]() (おおきなハクチョウさん! ![]() 2番目は、チンさん。 6月下旬。 ![]() ![]() (新しい羽が生えてきたチンさん! ![]() 3番目は、シンさん。 7月中旬でした。 ![]() ![]() (羽が抜け落ちたシンさん! ![]() ![]() (換羽が始まる前のシンちゃん! ![]() 他の、斑ちゃん、おちびちゃん、アドちゃんは、 まだ、初列風切羽の換羽は始まっていることを確認しておりません。 ![]() ![]() ところで、 ライチョウさんとハクチョウさんとの 「初列風切羽の換羽の傾向」を単純比較して考えると、 次のようなことが言えるのかもしれません。 ![]() 例えば、 おおきなハクチョウさんとチンさんは、 6月下旬には、換羽が始まっているので、 オス!?ということが考えられます。 また、それから2週間ほど遅れて、 あまり動き回らなくなったシンさんですが、 こちらは、7月中旬に換羽を確認しております。 ということは、シンさんは、ライチョウさんに当てはめて考えた場合に、 メス!?であるということも考えられます。 duck4の定点観測ポイントにいるハクチョウさんたちは、 今のところすべて非繁殖個体ですので、 もうそろそろ、斑ちゃん、コハクチョウさんのおちびちゃん、 アドちゃんも換羽が始まっても良い頃なのですが、 まだ、未確認であります。 ![]() ![]() ![]() ライチョウさんの換羽の研究。 5羽の滞在組やアドちゃんの換羽を研究する上で、 仮説を考える上で、とても役に立っています。 ![]() (参考文献 ![]() 中村浩志著『二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ』(農文協) ![]() ![]() スポンサーサイト
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![]() 早朝。
5羽の滞在組のハクチョウさんとアドちゃんは、 一緒に、上流から泳いできました。 ![]() ![]() いつも、一緒にいるので、ほっと!しているduck4。 ![]() ちなみに、先頭を泳いで来たのは、 あのアドちゃんです。 ![]() 一時は、骨折した羽が水面につき、 大丈夫かなと思っていましたが、 ここまで、泳げるようになりました。 ![]() ![]() (5羽の滞在組の先頭になり一緒に泳いで来るアドちゃん! ![]() ![]() 話は、変わりますが、先日のブログで紹介したCODの測定キットを使って、 ここよりも、1.5キロほど下流の七北田川で水質測定をしました。 橋げたの下で行いましたが、 その隙間には、ドバトさんが休んでいました。 ![]() よく、この橋には、ドバトさんが止まっているので、 おそらく、ここが、夜の塒になっているのではないかと思いました。 また、ツバメさんも、ビューンビュン!と飛び回っていました。 ![]() この辺りには、葦原も広がっているので、 成鳥、若鳥、一番子のツバメさんが集まって来ているのかもしれません。 とこで、本題のその測定ですが、 3回ともに5ppmで、比較的キレイな水との結果が出ました。 水の濁りもないのですが、多少、臭いがしました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() よく七北田川でハクチョウさんたちを観察していると、
知らないヒトから声を掛けられることがあります。 ![]() その中で言われるのが、 「何かハクチョウさんの調査をしているのでしょうか?」 という質問です。 この質問に対してduck4は、答えるのに窮するところなんですが、 ハクチョウさんの研究者ではないので、 いつも「いいえ!」と答えています。 ![]() ただ、ずっと、観察を続けてきて、 その記録を英文日記やduck4ブログに投稿していると、 それなりの情報も蓄積してきました。 ![]() そのため、 通年を通しての滞在組のハクチョウさんたちの行動パターンも、 わかるようになってきました。 ![]() 昨シーズン集めたデーターをまとめて、 ブログで紹介!? も考えていますが、そこまで費やす時間がないので、 これは、先送りになりそうです。 ![]() これも、滞在組の5羽のハクチョウさんやアドちゃんのおかげです。 ![]() ![]() ハクチョウさんたちには感謝しております。 ![]() ![]() (5羽の滞在組とアドちゃん! ![]() ![]() (duck4からのお知らせ ![]() duck4ブログに遊びに来てくださるkaoriさんが、 仙台で初めて 『羊毛フェルト作品展 by kaori』の個展をされるそうです。 『羊毛フェルト作品展 by kaori』 ~羊から生まれた野鳥たち~ 2015年 6月25日(木) ~ 27日(土) 11時~18時 北四カフェ・ギャラリー 『Granny's』 宮城県仙台市青葉区上杉 詳細を知りたい方は、kaoriさんのブログにアクセスしてみてください! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() これは、聞いた話で、
残念ながら、まだ確認が取れていません。 ![]() ところで、仙台市宮城野区鶴ヶ谷地区には、 通称、ひょうたん沼という沼があります。 そこに、なんと、1羽飛べるのに、北へ帰らなかったハクチョウさんがいる! という情報を聞きました。 ![]() このひょうたん沼ですが、 毎年のように、ハクチョウさんやカモさんたちが越冬するのですが、 中には、飛べなくなり、 こちらの七北田川の滞在組やアドちゃんたちのように、 数羽ほど居残っているとのことでした。 かつて、このひょうたん沼で飛べなくなったハクチョウさんが保護され、 みやぎ動物保護センターで治療を受けたオオハクチョウさんのひょうちゃんは、 その後、七北田川に放鳥されました。 話を元に戻しますが、今回の話。 飛べるのに渡ることなく居残っているハクチョウさん!? 何か、昨年6月に、ひょっこり七北田川に突然現れた、 あのオオハクチョウさんのロクちゃんに 通じるようなところもあります。 この鶴ケ谷地区は、高度経済成長期に造成された団地。 真冬に越冬している七北田川にも比較的近くに位置しています。 いつもパンを給餌している方と、 「もしかしたら、あのロクちゃんは、今年も渡りをせずに、 鶴ケ谷のひょうたん沼にいるのではないか!?」 と話題になったところであります。 今年の1月下旬から、 突然姿を消したオオハクチョウさんのロクちゃん。 ![]() もし、何らかの理由がありいるのならば、 duck4の定点観測ポイントには、強力な5羽の滞在組のハクチョウさんがいるので、 近づけないと思っているから、戻れない!? そんなことを、あれこれ勝手に想像したduck4でありました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (七北田川にいた頃のロクちゃん! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 5月下旬を過ぎると、ハクチョウさんたちの汚れが目立って来ます。
特に、チンさんの羽が、滞在組のハクチョウさんの中でも、 ボロボロになっていて灰色に変色しているようにも感じます。 ![]() ![]() (羽繕いをしているものの汚れが目立つチンさん ![]() ![]() 昨日のduck4ブログの中で、 アヒルさんを小型に改良したコールダックさんの場合、 年を取るにつれて、お尻から出る油が少なくなるので、 羽の汚れが目立つようになる。 ![]() というお話をしました。 そのコールダックさんの話を突き詰めて考えると、年を取って、 体の至るところで「ガタがくる」のと似ているのだと思います。 ![]() ![]() ところで、鳥さんのブログ『鳥さんの羽 ~小鳥さんの羽のお手入れ<羽繕(はづくろい)と尾』によれば、 お尻から出る油。 この尾脂腺(びしせん)とは、羽に塗ることで、 水を弾いたり、汚れを抑えるたりする効果があります。 この尾脂腺には、多くのビタミンDが含まれています。 皮膚やクチバシから取り入れることで、 体中に、カルシウムが吸収されます。 そのため、羽繕いができなくなると、 羽が乱れ、汚れて体が弱り、 ひいては、病気の原因にもなりかねません。 なので、尾脂腺を塗って、 ハクチョウさんのみならず体をキレイに保つ羽繕いは、大切なことのです。 ![]() 観察していると、 食後、お腹がいっぱいになると、浅瀬などの丘に上がって、 5羽の滞在組のハクチョウさんやアドちゃんは、羽繕いを始めます。 もちろん、duck4が気になっているチンさんもです。 ![]() ![]() (手前がチンさん!後ろにいるのがシンさん! ![]() そして、その前には、バシャバシャと水浴びをして汚れを落としてから、 羽を大きく羽ばたいて水滴を落として、 クチバシを使って、体中には、 お尻から出る油の尾脂腺を羽全体に塗りまくります。 ところで、5羽の滞在組は、ずっと七北田川いますが、 ただ、尾脂腺の量でも、その汚れの個体差はあるはずです。 しかし、羽の汚れの原因として、 七北田川の水質がどうなっているのか!? も検証する必要があるのでしょう。 本当に、滞在組のハクチョウさんやアドちゃんたちを観察していると、 いろいろな疑問が生じてきます。 ![]() (参考ブログ ![]() 鳥さんのブログ(2013年9月14日 土曜日)『鳥さんの羽 ~小鳥さんの羽のお手入れ<羽繕(はづくろい)と尾』 ![]() ![]() ![]() |
![]() duck4の定点観測ポイントの七北田川には、
1羽だけコハクチョウさんがいます。 その名を、おちびちゃんと名づけ、 日々観察しています。 ![]() ![]() そして、周りのヒトからも、チビちゃん、チビちゃんと言われ、 可愛がられています。 ところで、コハクチョウさんのおちびちゃんの特徴のひとつに、 クチバシの黒い部分がオオハクチョウさんよりも広いこと。 また、体も一回り小さいところにあります。 それは、遠くから見ていても、すぐに、わかります。 今年、稚内の大沼にあるバードハウスで市の職員さんが、 「オオハクチョウさんの体重は8キロ、コハクチョウさんの体重は6キロ」 と体重測定した結果を教えてくれました。 確かに、2キロは、かなりの差になると思います。 例えば、これを10倍にしてヒトに換算して考えると、 人目で、その差も、歴然であることが、すぐわかるでしょう。 最後に、もうひとつコハクチョウさんのおちびちゃんの特徴をあげると、 よく動く。 ということです。 他の仲間のハクチョウさんが遅れていると、鳴きながら自分だけ戻って迎えに行ってみたり、 また休んでいる時には、最初に泳ぎ出して、 フーフー!と鳴きながら、仲間をせかすところもよく見れます。 おちびちゃんのことを良く言えば、 他の仲間を思いやっているところでしょうが、 でも、見ていて、ちょっと、せわしないところもあります。 もしかしたら、寂しがりやさんかもしれません。 ![]() ちなみに、コハクチョウさんは、 オオハクチョウさんよりも繁殖地が北にあり、 渡りの距離も長いようです。 英語名では、コハクチョウさんのことを、 ツンドラスワン(Tundra Swan)と言います。 オオハクチョウさんよりも北極に近い、 ツンドラ地帯で繁殖するからそう名づけられたのでしょうか!? そして、オオハクチョウさんよりも、体が小型なので、 長距離を飛べるコハクチョウさん。 日頃から、ちょこまかちょかもかと、動き回るおちびちゃん。 個体差があるにしても、これがコハクチョウさんの体が軽い分、動きも軽やか。 という特徴を備え持っていると思っているduck4であります。 ![]() ![]() (一回り体が小さなコハクチョウさんのおちびちゃん! ![]() (関連ブログ ![]() 『春の渡りでハクチョウさんたちはおいしいものを食べ太れるのか!?』(2015年5月6日付けduck4ブログより) ![]() ![]() ![]() |
![]() duck4の近くまで来てくれた
滞在組のチンさん、斑ちゃん、シンさん。 だいぶ、羽も頭も灰色に汚れて変色してきています。 ![]() 6月に入り、暑い日も多くなってきたことから、 羽毛も抜けているようです。 浅瀬などでは、羽繕いのあと、 いままで身にまとっていた古くなった羽毛が 落ちています。 ![]() ハクチョウさんたちにとっても、 ヒトと同じように、過酷な季節を迎えるようです。 ![]() ![]() (羽の色も汚れて変色してきている手前のチンさん、左の斑ちゃん、右のシンちゃん! ![]() (続き)『ある愛の風景』 というデンマーク映画が日本に教えてくれること! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 仙台では、まだ梅雨入りしていません。
週間予報を見ていると、来週も晴れマークの日があるので、 もう少し先になるのではないかと思います。 ところで、duck4の定点観測ポイントでは、 最近よく1羽のウミネコさんもいます。 ![]() いつも給餌している地元の方を待っているのでしょうか。 ときどき、仲間を呼びに行くこともあるとのことを、 教えてくれました。 そして、手前には、滞在組のシンちゃん。 クチバシを半開きにして、 ウー!ウ!と犬がうなるような低い声で鳴いていました。 ![]() ![]() (クチバシを半開きにして犬のようにうなるように鳴いているシンちゃん! ![]() 正直、最初の頃。 duck4も怒っているのではないかと、ちょっと怖かったのですが、 でも、その鳴き声に慣れてきました。 これも、シンちゃんならではの、コミュニケーションのひとつなんだなあ。 と理解して付き合うようにしています。 ![]() そう思うようになると、とても愛おしくなってきます。 ![]() ![]() (穏やかな表情に変ったシンちゃん! ![]() 人見知りタイプのハクチョウさんではと、 前回のブログではシンちゃんのことを紹介しました。 そして、あとで1枚1枚シンちゃんのポートレートを見てみると、 それぞれ違う表情をしていることに気づかされました。 ![]() (下を向くシンちゃん! ![]() ハクチョウさんたちを見てきて思うのですが、 よくよく見ると、 怒っている様子。 喜んでいる様子。 怯えている様子。 すましている様子。 本当に、豊かな感情の鳥さんだと、 日々実感させられてきました。 ![]() ![]() (ひょうひょうとすまし顔のシンちゃん!? ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() どうしても心配して見てしまうのは、
子どものオオハクチョウさんのアドちゃん。 最近、5羽の滞在組と一緒に行動しています。 ![]() ![]() (子どものアドちゃん! ![]() そして、昨シーズンの6月。 七北田川にやって来た自由に飛べるロクちゃんのように、 5羽の滞在組の中のおちびちゃんによって、全くいじめられたりもしません。 それに、子どもの割りに、結構、賢いアドちゃん。 餌をもらうときには、攻撃されないように、 距離を置いては、近づきまた遠ざかると、 先輩ハクチョウさんたちに、とても気を遣ってもいます。 ところで、観察していつも気にするのが、 アドちゃんの羽の状態です。 骨折した羽が水面に擦れてしまうので、 壊死してきました。 ![]() (泳いでいる時に水面に擦れ羽が壊死してきたアドちゃん! ![]() ちなみに、このような現象は、 滞在組のチンさんやシンさんの羽でも同じように見られます。 ケガをしたのを初めて発見した3月に比べかなり進んでいますが、 かえって水面につく羽が壊死したことで、 まだ、擦れますが、以前に比べて泳ぎやすくなっているようです。 なので、一生懸命に5羽の滞在組のハクチョウさんたちにくっついて、 泳ぎ回れるようになっているいのではないか。 とduck4は、最近のアドちゃんを見ていて良い方に考えているのであります。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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