夕方になると、
たくさんのハクチョウさんたちが、餌場の田んぼから七北田川へと戻って来ます。
空に耳を澄ますと、遠くの方から
コォ!コォ!コォ!と仲間同士で鳴き合いながら、
何か、安全でも確認するかのようにこちらへと向かって飛んで来ます。
それは、数10羽の群れであったり、
2羽のほどのツガイであったり、
仲間から置いていかれた1羽のハクチョウさんだったりします。
しかし、
このduck4の定点観測ポイントには
難所もあります。
大橋のそばには、
高圧電線が通っています。
それを避けるように飛んできたり、
また、危ないので
迂回するハクチョウさんたちの群れをよく見かけます。
でも、最近は、過信しているのか、
この
大橋と高圧電線の間を直接飛んでくる
ハクチョウさんたちの群れをよく見るようになりました。

(大きな橋と高圧電線があるハクチョウさんたちの塒!

)

(高圧電線の上を飛んでくるハクチョウさんたちの群れ!

)
そして、外は真っ暗になり、
周りの明かりを頼りにしないと、
先が見えなくなってしまった日没後。
コォ!コォ!コォ!と鳴きながら群れになって飛んでいたのですが、
何か、大きな音が突然
バーン!と聞こえてきました。
すると、何か、川へと落ちてきて
バタン!という嫌な音がしました。
真っ暗なので、
確認するすべもなく、その場所に行きました。
どうやら、群れで飛んでいた
ハクチョウさんが高圧電線に衝突して落ちてきたのではないか!!!
とduck4は思いました。


あまり良くないのですが、
探すのには仕方がないので、
フラッシュをたいて写真を撮りました。
すると、そこには、数羽のハクチョウさんたちが写っています。
ロクちゃんもいます。
けれども、さっきまで一緒に遊んでいたロクちゃんはずっと地上にいたはず。
そしたら、
1羽の幼鳥のハクチョウさんが泳いでいるのが写っていました。
羽を気にするかのように、何度も
バタバタと羽ばたかせていました。

この子供のハクチョウさんが、
衝突したのではないかと、
とっさに思った次第です。


(奥で泳いでいる子供のハクチョウさんが、もしかしたら高圧電線に衝突したかも!?

)
翌日、同じ場所に行ってみましたが、
その子供のハクチョウさんを見つけることができませんでした。
いつも思うのですが、
ここはハクチョウさんたちが飛行するのには危険な場所。
衝突したのかわかりませんが、
かつて1羽でいたまだ灰色の羽に覆われていた子供のハクチョウさんが、
ひとりぼっちでいたこともありました。
それに、飛べなくなった
5羽の滞在組のハクチョウさんも...!

毎年、衝突は報告されていて、
運が良いハクチョウさんたちは、
みやぎ野生動物保護センターで救護され治療されています。
電線に衝突する鳥さんたちのために、
電力会社に何とか衝突防止の標識をつけてもらうよう
対策をと言っても無理な話なんでしょうね。
残念なかぎりです。
そのため、なんとか、七北田川で越冬しているハクチョウさんたちには、
気をつけて飛行して欲しいと心の中で祈るしかありません。
それをサンタさんからのプレゼントとしてもらいたいduck4であります。

