![]() duck4の定点観測ポイントの七北田川。
もう、初夏の情景となってきました。 早朝には、川面と外気の寒暖の差から、 深い朝霧が立ち込めることもあります。 そのときには、真っ白になり500メートル先も見えないことすらあります。 そして、草むらからは、 オオヨシキリさんのギョギョギョ!チチチチ!という鳴き声が、けたたましく聞こえて来ます。 また、カッコウさんも、縄張りの主張からか、アンテナの上に止まって、 カッコウ!カッコウ!と鳴いています。 遅れて、duck4の定点観測ポイントへ到着したのを挽回(ばんかい)を図るかのようです。 ![]() (アンテナの上に止まっているカッコウさん!) それから、この七北田川の河川敷の主。 キジさんも草むらから姿をあらわし、ケーン!ケーン!ケーン!と甲高い声で、 縄張りの主張のホロ打ちをしています。 ![]() そして、ここは、モズさんがたくさんいます。 葦の枝の先端に止まって、尻尾をぐるぐると回しながら、姿を見せてくれます。 多少のことでは、動じることがないモズさん。 duck4の姿を見ても、すぐには逃げずにいるところは、 肝の据わっている我(が)のとても強い鳥さんだと実感させられます。 他にも、まだ、断定はできませんが、 たぶん、ホオアカさん!?ヨシゴイさんの姿も見ています。 たぶんと、前置きにするのには、わけがあり、 それは、まだduck4に確信をもってないからです。 ![]() 状況証拠から判断して、ホオアカさんやヨシゴイさんが、七北田川にはいると思っている段階です。 ![]() (頬に大きな斑があるので、もしかしたらホオアカ(頬赤)さん!?) それにしても、これだけの鳥さんと出会えるようになったのも、 あの5羽の滞在組のハクチョウさんたちのおかげ。 ![]() 滞在組のハクチョウさんたちが、いなかったのならば、 ここまで、いろいろな鳥さんに関心を示さなかったことでしょう。 ![]() duck4は、アヒルさんとハクチョウさんだけで終わっていたかと思います。 でも、定点観測のおかげで、 四季を通しての移ろいを肌で実感できるのも バードウオッチングの醍醐味なのかもしれません。 皆さんが、はまってしまう気持ちも充分わかります。 ![]() ![]() (給餌後の5羽の滞在組のハクチョウさんたち! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 元気な七北田川の滞在組の5羽のハクチョウさんたち。
時々、おおきなハクチョウさんだけがお留守番をしたり、 また、他の仲間たちも、別行動をすることがあるようです。 しかし、この朝は、 上流の堰といつもの中洲の中間点の川幅が狭い中州で、 5羽一緒にまったりとしたひと時を過ごしていました。 ![]() 見ていると、5羽がそれぞれ思い思いの姿でいる様子。 コハクチョウさんのおちびちゃんだけは、川の中で片足を上げて1本立ち。 ![]() 他の滞在組も片足を上げて、バランスを取りながらもう一方の水かきをぢべたに ぺったりとつけて立っています。 一方、一番、中州で向かって右端で、 ぢべた座りしているのがクチバシに黒い斑点がある斑ちゃん。 ![]() 体が暑いのか、ぢべた座りをして冷やしているようにも見えます。 ![]() (川幅の狭い中州で休んでいる5羽の滞在組のハクチョウさんたち! ![]() すると、です。 何か小さな物体が滞在組とduck4の目の前を垂直線に飛び去る姿を発見! ![]() クチバシが細長く、 何よりもこの日のお天気のように透き通った青空の色をしていたのが、 その鳥さんの正体でした。 そして、その鳥さんは、細い枝に止まって一時一休みをしました。 また、しばらくすると、別の場所へと移動していきました。 遠くからではっきりしませんでしたが、 細くて長いくクチバシの先端には、小魚をしっかりと落ちないように大事そうに銜(くわ)えていました。 その鳥さんは、翡翠色をした鳥さんの世界ではアイドル的な存在のカワセミさんでした。 ![]() かつて、duck4は七北田川でカワセミさんに出会ったことがありました。 しかし、昨年は、会えませんでした。 そして、今年、偶然、滞在組が休んでいたいつもと違う中州で、 カワセミさんに再会できました。 ![]() ![]() ![]() ![]() (小さくて見えないと思いますが枝に止まっているカワセミさんがいました! ![]() duck4は、嬉しくなりました。 ![]() これも5羽の滞在組のハクチョウさんたちのおかげです。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 初夏の風物詩の鳥さんに出会えるようになった
duck4の定点観測ポイントの七北田川。 すると、尻尾が長く、頭に黒い頭巾をかぶったオナガさんが、 電線に止まっていました。 今年も、現れてくれて嬉しかったです。 そして、アンテナの上に止まってカッコウ!カッコウ!と鳴く、 カッコウさんにも出会いました。 カッコウさんは見晴らしが良い高いところが好きなようで、 昨年と、同じようなところで鳴いていました。 ![]() (こちらちらっと振り向く滞在組のチンさん! ![]() さて、今日の本題も、滞在組のハクチョウさんです。 水位が下がってしまったので、砂浜になっている岸の上を シャカ!シャカ!と歩いてくる滞在組のチンさん。 他の仲間たちは、もう行ってしまったのですが、 遅れて追いかけていました。 ![]() ![]() (こちらに向かってくるチンさん! ![]() 近くで見ると、やはりハクチョウさんはとても大きいです。 七北田川では、最も大きいな鳥さんがハクチョウさんです。 最近は、飛来組に、自分たちの縄張りを邪魔されることなく、 のんびりと過ごしています。 飛ばなくなり、当然、渡りはできませんが、 日本のこの高温多湿の夏の気候とささやかな七北田川の自然。 それと、滞在組のことを思って給餌している地元の人に善意によって、 生きている滞在組の5羽のハクチョウさんたちです。 ![]() ところで、飛べなくなったチンさんですが、 duck4の目の前を通り過ぎていくときには、とても大きく見えました。 頭は少し茶色っぽくなっていて、意外に首も太いチンさん。 移動は、もっぱら歩きか、泳ぎなので、 足の筋肉がとても発達しているようにも見えます。 ![]() ![]() (足の筋力が強そうなチンさん! ![]() ![]() (やはり、近くで見ると大きなハクチョウさんのチンさん! ![]() 見ていると、 ハクチョウさんの風格と品性を漂わせたいます。 そして、前を行く斑ちゃんは、川の中に入り泳いでいて、 それを追いかけるチンさん。 ![]() ![]() (泳ぐ斑ちゃん!歩くチンさん! ![]() どことなく、そわそわして急いでいるようでした。 それもそのはず。 地元の人がパンを持ってきて、滞在組のハクチョウさんたちにあげていたからです。 もうすでに、おおきなハクチョウさん、首の細いハクチョウさん、おちびちゃんは パンにありついています。 ![]() ![]() (おおきなハクチョウさん、首の細いハクチョウさん、おちびちゃんは餌を食べています!急ぐ斑ちゃんとチンさん! ![]() しかし、チンさんは最後尾。 この後姿からは、急がなきゃ!という気持ちが、 duck4の方までにひしひしと伝わってきました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 滞在組のコハクチョウさんのおちびちゃんは、
歩くのがとても早いです。 5羽の仲間たちの先頭を切って、 またこちらへ、スタコラサッササ!と戻って来ました。 そのおちびちゃんの足音がduck4の方まで聞こえくるほどでした。 ![]() ![]() (おちびちゃんの足音が! ![]() 他の滞在組の4羽よりも、 体も一回りも小さくて、体力負けしているのではないかと いつも見ていて思っていたduck4。 しかし、それは、完全に間違っていました。 確かに、コハクチョウさんは、オオハクチョウさんたちよりも、 長いツンドラ地帯までの約4000キロを渡ります。 また、ある調査によると、 毎年、宍道湖に越冬するコハクチョウさんたちの中には、 日本海を越えてロシアまで900キロ飛び続けるものもいるそうです。 すごい飛翔能力です。 そういえば、クッチャロ湖で会ったあのマルちゃんもコハクチョウさんでした。 もうクッチャロ湖を離れて、今頃、サハリンを旅していることと思います。 そして、仲間たちとともに、マルちゃんも4000キロの旅を続けている最中なのでしょう。 ![]() ![]() (こちらは、クッチャロ湖にいたおちびちゃんと同じコハクチョウさんのマルちゃん! ![]() ところで、このコハクチョウさんのおちびちゃん。 地元の人が、滞在組にパンを給餌するときには、 いつも仲間から突っつかれてしまい、それを避けながら 食べ物にありついています。 しかし、いざ、歩いたり動き出したら、 4羽以上に、ちょこまかちょこまかと動き回れるおちびちゃん。 小さいながらも、4羽の滞在組を引っ張っていく力は、 いつも見ていてすごいものを感じるduck4であります。 ![]() ![]() (スタコラサッサと歩いているコハクチョウさんのおちびちゃん! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 久しぶりに、
5羽の滞在組のハクチョウさんにパンを給餌している方に出会いました。 そして、その人に、 いつからこの5羽のハクチョウさんたちが、 七北田川にいるのかを聞いてみることにしました。 すると、15年前から、 飛べないハクチョウさんたちが棲息しているとのことでした。 ということは、今から15年前と言うと、1999年になります。 この中には、20世紀に生を受けたハクチョウさんもいるのです。 ![]() (滞在組の5羽のハクチョウさんたち! ![]() あの みやぎ動物保護センターさんの(2006年11月22日)のブログでも、 七北田川で餌付けをし始めて越冬するハクチョウさんたちが増えてきて、 ケガをして運ばれてくる時期とほぼ一致します。 そして、その滞在組のハクチョウさんたちにパンを給餌していた方いわく、 最初は10羽ほどいたが、だんだん減ってきて、 今では5羽の滞在組のハクチョウさんたちを残すのみになったそうです。 duck4が知っているのは、2012年の1月頃。 2羽の羽を怪我していたいつも一緒に行動していたハクチョウさんの存在を知りました。 そして、6月初旬に突然と姿を消してしまいました。 あのときの思いは、すごく悲しかったです。 ところで、現在は、 5羽の滞在組のハクチョウたちだけを残す七北田川のハクチョウさんたち。 ![]() ![]() (向かって右前:チンさん、首が細いハクチョウさん!向かって左側:斑ちゃん、おちびちゃん! ![]() ![]() (餌付けをしている方に寄ってきた5羽の滞在組のハクチョウさんたち! ![]() その七北田川でハクチョウさんたちにパンを給餌している人の話によると、 斑ちゃん、チンさん、首の細いハクチョウさん、おおきなハクチョウさんは、 今から15年前(1999年)に羽を怪我して飛べなくなり棲みついているそうです。 20世紀には、この世に生を受けたハクチョウさんたちだったのです。 そして遅れること3年。 今から12年前(2002年)に、コハクチョウさんのおちびちゃんが、 他の滞在組のハクチョウさんたちと一緒に行動を始めたとのことでした。 ![]() (おちびちゃん! ![]() おもしろかったことに、 その方もハクチョウさんたちには名前をつけているようで、 クチバシに黒い斑点がある斑ちゃんのことを、ハナちゃんと名づけていました。 そして、滞在組の中で一番小さいおちびちゃんのことを、おちびと呼んでいました。 何か、考えていることは同じなことにduck4は、驚いた次第であります。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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