![]() duck4の定点観測ポイントの七北田川では、
飛来組のハクチョウさんたちのすべては、北へと旅立ったようです。 あの似ている逗留していた2羽のハクチョウさんもいません。 どうやら、残っているのが、 5羽の滞在組のハクチョウさんのみになったようです。 ![]() ![]() (5羽の滞在組のハクチョウさんたち! ![]() 早朝に行ってみると、 コンクリートの護岸のそばにいて、 パンを給餌してくれる地元の人を待っているようでした。 大家族のハクチョウさんたちも一月前には、 この七北田川を去り、餌場を独占できるようになった滞在組。 最近は、飛来組との縄張りで争うことなく、 のんびり、まったりと過ごしています。 ![]() ![]() (パンを給餌してくれる地元の人を待っている滞在組のハクチョウさんたち! ![]() 話は本題に入りますが、 すべての飛来組のハクチョウさんたちが、旅立ってしまった昨今。 日本全国の飛来組の情報を知る上で、 duck4が役に立っているソーシャルネットワークサービス(SNS)があります。 それは、フェースブックで配信している「白鳥通信swan」さんです。 ![]() 全国のハクチョウさんに関する情報を 電子版ニュース。 ![]() ブロガーさんのブログによるハチョウさんの投稿記事。 ![]() フェースブックのの投稿などを集めて、配信しています。 そして、「白鳥通信swan」を見ていると、 北海道に飛来組のハクチョウさんたちが集まっている情報が占めています。 例えば、北海道の大沼周辺を山をバックに飛行しているハクチョウさんの姿。 ブロガーの「BRABUSさん」も函館、大沼周辺のハクチョウさんのことについて 投稿してくださっています。 ![]() また、宮島沼周辺からの「宮島沼水鳥・湿地センター」さん、道東からの情報もあります。 ![]() この1週間はピークとのことでした。 もしかしたら、七北田川に越冬していたハクチョウさんたちも、 今頃、北海道のどこかにいるのではないかと思っております。 ![]() 最後になりましたが、 ハクチョウさんの日本国内での渡りの情報がリアルタイムに投稿してくださっているので、 duck4にとっては、とてもありがたい「白鳥通信swan」さんのフェースブックです。 ![]() これからも、いろいろなハクチョウさんの情報を愉しみにしています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() ケガをした野生動物の治療・保護している
みやぎ野生動物保護センターさんのブログによりますと、 昨年度(2013年)のケガをして搬送されてきたハクチョウさんは2羽だったそうです。(※①) 例年だと、3羽~4羽ほど(※②)になるそうなので、 まだ、全部の渡りが終わったわけではありませんが、 ケガして治療の必要なハクチョウさんたちは、少なくなったようです。 これは、duck4の推測ですが、 ハクチョウさんたちも、例年のように宮城に渡りをしていて、 危険な送電線の場所や障がい物の建築物を避けるかのように、 飛行してきているからなのかもしれません。 ![]() きっと、ハクチョウさんたちも、仲間たちの犠牲を何度もこの目で見てきて、 注意するようになってきたのでしょう。 でも、中には5羽の滞在組のハクチョウさんたちのように、 飛ぶことが出来ず、七北田川にずっといます。 ![]() どのような原因で、滞在組のハクチョウさんたちが、 こうなってしまったのかはわかりません。 しかし、みやぎ野生動物保護センターさんで治療され健康になったハクチョウさんが 七北田川でも放鳥されたことがあります。 2007年に治療を受けて回復したオオハクチョウさんのひょうちゃんも duck4の定点観測ポイントの七北田川付近で放鳥された1羽です。(※③) ![]() もしかしたら、 飛べなくなったアヒルさんのようになった滞在組のハクチョウさん。 斑ちゃん、おちびちゃん、チンさん、首の細いハクチョウさん、大きなハクチョウさんの中にも、 あのみやぎ野生動物保護センターさんで治療を受けて回復したものいるのではないかと思い、 いつも見守っているduck4であります。 ![]() ![]() ![]() (5羽の滞在組のハクチョウさんたち! ![]() (参考ブログ ![]() ※①みやぎ動物保護センターさんのブログ『現状..』(2014年3月14日) ※②同ブログ『謹賀新年』(2014年1月6日) ※③同ブログ『オオハクチョウのひょうちゃん』(2007年11月27日) ![]() ![]() ![]() |
![]() 対岸にいる5羽の滞在組のハクチョウさんたちが、
こちらの岸まで泳いでくることがあります。 ![]() そして、コンクリートブロックのそばで、 duck4を見ながら何かを訴えているようでした。 そのときのことです。 1羽の滞在組のハクチョウさんが、「フシュ!フシュ!」と 鼻息でもするかのように地響きのように鳴いていました。 ![]() duck4にとっては、「フシュ!フシュ!」と低音で鳴く 声は初めて聞きました。 ![]() それから、滞在組のチンさんは、 甲高い声でコォ!コォ!コォ!と首を上下に振りながら 何回も鳴いていました。 このように鳴いて首を上下に振るしぐさをするときには、 どこかに移動しようと群れの仲間に訴える合図。 でも、その場所から、 斑ちゃん、おちびちゃん、首が細いハクチョウさん、おおきなハクチョウさんが 動こうとはしませんでした。 ![]() ![]() (よく首を振ってコォ!コォ!と鳴いていた滞在組のチンさん! ![]() 『ハクチョウ 水辺に生きる』(小峰書店)の著者、嶋田哲朗さんの本によると、 「伊豆沼、内沼にはハクチョウに餌付けをしている場所がありますが、 えさをくれと「フシュー、フシュー」せまられると、 小さい子などはこわくなってにげ出すこともあるくらい」 という記述箇所がありました。 ![]() ということは、 岸のそばに寄って来て、「フシュ!フシュ!」と低音で鳴くということは、 滞在組のハクチョウさんたちはお腹がすいて、 人からパンをおねだりしていたことになります。 確かに、この場所では、 地元の人が、滞在組のハクチョウさんたちにパンを給餌しています。 まるで、このときも、 「フシュ!フシュ!」と威圧するかのように低音で鳴くことで、 お腹を満たすための準備をしていたのでしょう。 ![]() ![]() (滞在組の5羽のハクチョウさんたち! ![]() (引用文献 ![]() 嶋田哲朗著『ハクチョウ 水辺に生きる』(小峰書店)9頁6行~10行(右側)。 ![]() ![]() ![]() |
![]() ハクチョウさんの顔つきや体形は、とても特徴的です。
1羽1羽見てみると、それぞれには違いがあります。 あの5羽の滞在組のハクチョウさんも顔つき、体形は凸凹。 1羽1羽、違っています。 昨日、紹介した2羽のとても似ているハクチョウさん。 若鳥の兄弟姉妹のような!? それとも夫婦のような!? ![]() duck4には、外見からは、推し量るのがとても難しかったです。 ![]() しかし、このような首がすらっと長くて細く、目がくりっとしたハクチョウさんは この冬に見たこともあります。 また、写真集でも、 このような細面の顔つきのハクチョウさんを見たことがあります。 きっと、ハクチョウさんたちにとっては、 典型的な顔のひとつのなのでしょう。 ![]() でも、よくよく見てみると、 微妙に体の大きさが違うようです。 2羽を比べてみると、片方のハクチョウさんが、ちょっと体が大きく見えました。 ハクチョウさんの場合も、やはりタンチョウさんたちのように、 メスよりもオス♂の方が多少体が大きくて重いとのことです。 つまり、♂ ![]() ![]() ということは、この2羽の似たものハクチョウさんは、 オス♂とメス♀であることも考えらます。 ![]() (昨日紹介した2羽が似ているハクチョウさん! ![]() ![]() (首が細く、目が真ん丸な2羽! ![]() ![]() (夕闇の川で2羽が..兄弟姉妹それともツガイ!? ![]() ![]() (カメラが気になる1羽! ![]() ![]() (向かって右側のハクチョウさんの方が体が大きいそう!もしかしたらオス!? ![]() ![]() (やはり、向かって右側のハクチョウさんの方が体が大きい! ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() こちら仙台でも急激に暖かくなり、
サクラが満開になる4月中旬ごろの天候になりました。 鳥さんの世界でも春を迎え、 ホーホケキョと鳴くウグイスさんの鳴き声も耳を澄ますと 聴こえてきそうです。 ちなみに、仙台管区気象台では ウグイスさんの初鳴きを3月24日に確認しています。 滞在組のハクチョウさんたちも春を迎えて、 のんびりと七北田川を行ったり来たりして泳いでいることでしょう。 そして、話はduck4の定点観測ポイントになりますが、 13羽の飛来組のハクチョウさんたちが、まだ居座ってくれています。 そこには、すでに幼鳥がいなく成鳥のハクチョウさんだけの群れ! になってしまいました。 ![]() 心配されていた1羽になったこの冬、定点観測ポイントで越冬していた 幼鳥のハクチョウさんたちも無事、他の成鳥の群れに加わって、 北へと旅立てたようです。 そして、今頃、子連れの親ハクチョウさんたちは、次の繁殖の準備で、 もう北海道の方に集まっているのではないでしょうか!? ![]() ところで、今日の本題に入りますが、 ハクチョウさんたちはいろいろな仕草を私たちに見せてくれます。 それは、体をリラックスさせるためでしょうか? 片足で立ってバランスをとって、 片方の羽を地面と平行に伸ばしてストレッチをする仕草です。 平衡感覚を養う運動をハクチョウさんもしているようでした。 ![]() このような仕草を白鳥さんの写真集でも見たことがあります。 なので、体のゆがみや疲れを癒すためのハクチョウさんたちが 考え出したポーズなのではないかと思っているduck4であります。 ![]() ![]() (ヨガのようなリラックスポーズをするハクチョウさん! ![]() (参考ホームページ) 仙台管区気象台『仙台管区気象台における生物季節観測の状況』 ![]() ![]() ![]() |
![]() 今季の七北田川にやって来た大多数の飛来組のハクチョウさんたちも、
北へと渡っていきました。 ![]() そして、あの大家族のハクチョウさんの群れも、 3月中旬には見なくなりました。 おそらく、今頃は、 北海道で一時、逗留しているのかもしれませんね。 ![]() ![]() (今季飛来したあの大家族のハクチョウさんたちの群れ! ![]() そのハクチョウさんたちですが、 10月中旬に、日本に寒波がやって来ると同じくして飛来して来ます。 2008年秋から2009年春にかけて、 北海道の浜頓別町にあるクッチャロ湖と新潟県阿賀野市の瓢湖のハクチョウさんの飛来数を 比べた統計資料によると、次のようことがわかります。 クッチャロ湖も瓢湖もほぼ同じ10月中旬に第一陣が飛来します。 【新潟県阿賀野市の瓢湖】 特に、寒波が厳しくなる11月下旬に7000羽近くのハクチョウさんたちが 瓢湖に集まるピークになります。 12月下旬から2月中旬まで約4000羽から5000羽ほどが越冬していました。 2月下旬に渡りが始まり、3月上旬にはかなり減ってしまいます。 3月中旬には数羽ほどになり、下旬には見られなくなります。 ![]() 【北海道浜頓別町クッチャロ湖】 一方、北海道のクッチャロ湖では 10月下旬に2000羽ほどの秋の渡りのピークを迎えた後、 北海道が本格的な冬になる11月下旬から3月上旬まではかなり少なくなります。 3月中旬から増え始め、 4月中旬には、5000羽ほどのハクチョウさんが集まる春の第二のピークになります。 秋と春にピークをむかえるクッチャロ湖は、 ハクチョウさんたちの中継地の役割を果たしている湖だと言えます。 【duck4の定点観測ポイントの七北田川】 ちなみに、duck4の定点観測ポイントでは、 10月中旬に1羽現れますが、 本格的な飛来組の渡りは12月中旬頃からです。 そして、多少の個体数の変動もありますが、 ピークは1月から2月下旬までになります。 もし飛来数を折れ線グラフにしてみれば、 七北田川は1月下旬頃から2月下旬付近が高くなる山型グラフになります。 また、 新潟県の瓢湖の場合には、11月下旬が多くなり、2月中旬まで高水準で維持する山型グラフになります。 立ち寄りと越冬地が混在していることが言える湖です。 北海道のクッチャロ湖の場合には、10月下旬に秋のピークが来て、 4月中旬に春のピークが来るすり鉢型グラフになります。 ハクチョウさんたちの渡来地の秋から春までの飛来数を比較してみると、 その湖、池、川の地理と気候にも大きく左右して越冬地か、 それとも立ち寄りかということがわかるかと思います。 ![]() ![]() (真冬の日中。七北田川の塒にいた飛来組のハクチョウさんたち! ![]() (参考文献 ![]() 赤羽正春著『白鳥』(法政大学) (統計資料 ![]() 同著133頁 クッチャロ湖と瓢湖の白鳥飛来数(2008年秋~2009年春) (参考ブログ ![]() 2014年3月16日duck4ブログ『定点観測ポイントでは20羽のハクチョウさんのみになりました』より ![]() ![]() ![]() |
![]() まだ、飛来組のハクチョウさんが26羽もいました。
うち4羽は幼鳥でした。 ![]() そして、1羽1羽、観察していると特徴があるハクチョウさんたちに出会えました。 それが、クチバシの黒い部分の模様です。 この観察ポイントでも、 黒い部分がY字模様になっている成鳥のハクチョウさんもいました。 この冬に、別な場所でも、Y字模様のクチバシを持った幼鳥。 ![]() 成鳥のハクチョウさんにも出会っています。 ![]() ![]() ![]() (クチバシの黒い部分がY字になっている飛来組のハクチョウさん! ![]() ![]() (別な場所で見たクチバシの黒い部分がY字の幼鳥のハクチョウさん! ![]() 親の遺伝で、そのような模様になったのか。 何かの理由で、1羽1羽クチバシの模様は違ってくるのでしょう。 とても、不思議です。 ![]() このクチバシを見ていると、 ハクチョウさんを見分けるのに役に立っています。 その他にも、滞在組のおちびのように、 顔とクチバシの境目が黒い線の入っている飛来組のハクチョウさんもいました。 また、あの滞在組の斑ちゃんまでとはいきませんが、 クチバシの部分に大きな黒い斑点のあるハクチョウさんもいました。 ![]() ![]() (クチバシの黄色い部分に黒い大きな斑点があるハクチョウさん! ![]() やはり、黄色い部分よりも黒い部分の多いハクチョウさんは、 このduck4の定点観測ポイントでは、斑ちゃんだけ特色のようでした。 ![]() ![]() ![]() |
![]() 宮城県では、11月、1月、3月と年3回、
ガンカモ類の総数調査を3月13日に行いました。 その総数5万9568羽を発表。 前年同期(11万9454羽)と比べて半減しました。 ちなみに、ガン類は1万3757羽(前年同期5万6069羽減)。 ハクチョウ類は4901羽(前年同期2047羽減)。 ![]() カモ類は4万910羽(前年同期1770羽減)。 ![]() 県の調査分析によると、 「最近の寒波で一部の越冬地で足踏みをしていた渡り鳥もいましたが、 ほぼ、例年並みの渡りが行われている」とのことでした。 この調査は、県内の飛来地506ヶ所で県自然保護員98人で行われました。 1月中旬の調査では、23万4596羽と過去3番目に多くなりました。 その中に、七北田川も入っているのでしょうか? 知りたい情報でもあります。 ![]() 話は変りますが、 duck4の2箇所(福田町、高砂住宅付近)の七北田川の定点観測ポイントでは、 昨年度よりも早く渡りをしているようです。 高砂住宅の中州付近では、 あの7羽の大家族のハクチョウさんと5羽の成鳥と1羽の幼鳥も見かけなくなりました。 昨日、紹介した2羽のツガイが現れるくらいで、 この冬に越冬していた飛来組の姿を今のところは見かけなくなりました。 ![]() 下流地点の福田町周辺では、 15羽から20羽の飛来組のハクチョウさんたちが羽を休めているのを目撃しました。 そのうち、3羽まだ子供のハクチョウさんです。 その1羽は、親と離れたハクチョウさんのようです。 例年だと、仙台でサクラの開花宣言が出される、 4月中旬までゆっくり逗留してくれる飛来組のハクチョウさんもいます。 ![]() 今年のハクチョウさん前線は、ほぼ例年並みです。 ![]() 北海道在住のブロガーreimi01さん(摩周湖のすそ野から)のブログ「春は名のみの」では、 こちらと比べるとたくさんのハクチョウさんが屈斜路湖にはいるようです。 ![]() ![]() そして、飛べないで、 ずっと七北田川を棲みかとしている5羽の滞在組のハクチョウさんたちにとっては、 飛来組に邪魔されることなく、また落ち着いた日々がやって来る季節になりそうです。 ![]() (福田町付近の七北田川の越冬地のハクチョウさんたちの様子! ![]() (参考文献 ![]() 河北新報『ガンカモ類総数前年同期比半減・今季3回目生息調査』(2014年3月14日) ![]() ![]() ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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