ハクチョウさんたちはとても
家族を大切!にします。
もし、子供が生まれたのならば、親たちは敵から必死に守るのです。
そして、侵入してきたハクチョウさん。
それが、一昨年に生んだ子供ですら攻撃をします。
今日のduck4ブログは昨日の続き。
あどけない顔をしている子供のハクチョウさんです。



(あどけない顔をしている子供のハクチョウさん!

)
このあどけない顔をしている子供のハクチョウさんは、
ひとりぼっちになり、他のハクチョウさんから距離をおいて七北田川の
duck4の定点観測ポイントを泳いでいます。
決して、近づこうとはしません。
そして、
この七北田川には
ボスハクチョウさん
(地元のハクチョウ愛好家さんがそう呼んでいて広がっている呼称)が、
幅を利かせていています。
確かに、このボスハクチョウさんも生きていくには仕方がないことかもしれません。
でも、
このあどけない顔をしている子供のハクチョウさんは、
そのボスハクチョウさんを恐れているし、
また滞在組のハクチョウさんたちにとも人が与えた餌の取り合いで
喧嘩になったりもします。
話は変りますが、
先日、定点観測ポイントでハクチョウさんたちの写真を撮影している
おじいさんから、あどけない顔をしている子供のハクチョウさんの1枚のブロマイドを
いただきました。
おじいさんの写真はとても上手で、このあどけない顔をしているハクチョウさんの
必死に生き抜いている様子が伝わってくるかのような作品だったのです。
いただいた写真。いや
ブロマイド。大切にします。


と心の中で喜んでいたduck4がそこにいたのは、ブロガーの皆さんもすぐに察しが
ついたかと思います。
そして、
ハクチョウ写真の
愛好家のおじいさんは、duck4にこのようなことを話していました。
「
このあどけない顔をしているハクチョウさんは
弱っているかもしれないな!」
その言葉に、動揺を隠すことができなかったduck4。

今頃、どうしているのかな。
ちゃんと、餌を見つけて食べているのか心配になっています。

そんなこんなして、
陸に上がってあどけない子供のハクチョウさん。
お腹がいっぱいになったのか。
それともあのボスハクチョウさんを恐れたのか。
しばしの
居眠りを始めたのです。
もしかしたら緊張して、か細い精神を使い果たして、疲れたのかもしれませんね。
と居眠りをしている最中に、ボスハクチョウさんが近づいてくるのではありませんか。
あどけないハクチョウさんは気づいているのか、それとも気づいていないのか
わかりませんでしたが、
居眠りの真っ最中。
そのボスハクチョウさんは、あどけない顔をしている子供ハクチョウさんのそばに
落ちている
パンがどうやら目当てだったようで、長い首を伸ばしては、
何も警戒を抱かず、パクパクと口ばしでついばんでは飲み込んでいました。
とても、
大胆不敵なボスハクチョウさんです。


(横目で見ているあどけない顔をしている子供のハクチョウさん!

)

(首を伸ばして餌を探すボスハクチョウさん!

)

(あどけない顔している子供のハクチョウさんを尻目にパンをくわえているボスハクチョウさん!

)
そのとき、
あどけない顔をしている子供のハクチョウさんは、
片目でちらっと見ながらも
知らん顔で寝ていました。

最後になりますが、
最近お気に入りの
村上春樹さんの小説『
ねじまき鳥クロニクル第3部』からの一節。
を皆さんにご紹介して今日のduck4のブログを閉じたいと思います。
まあいろんな「あいつとはナカヨシだ」とかそうじゃないとか、
内部的にはいろいろあるのかもしれないけれど、
けんかしているところはまだ見たことないです。この一節は、
笠原メイさんという工場で働いている女性がねじまき鳥さんに送った手紙になります。
彼女の働いている工場には、池があり、12羽ほどのアヒルさんがいるのです。
そのアヒルさんたちのことを、なぜか「
アヒルのひとたち」と呼んでいます。
その池にいる「アヒルのひとたち」を観察していて思ったことをつづった場面です。
たぶん、
定点観測ポイントにいる、
滞在組のハクチョウさん。
ハクチョウさんご一家。
ボスハクチョウさん。
そして、
あどけない顔をしている子供のハクチョウさんも、
アヒルの人たちのようなことを思って生きているのかもしれませんね。


でも、
村上春樹さんの小説の中の「アヒルのヒトたち」とは違い
ハクチョウさんの場合は毎日、喧嘩をしてすごしていますが...!


(引用・参考文献

)
村上春樹著『ねじまき鳥クロニクル・第3部鳥刺し男編』(新潮社)
