![]() ハッピーリングをするカップルのハクチョウさん!
![]() ![]() ![]() 2羽一緒に泳いでいるハクチョウさんたちの姿をよく見かけます。 そして、カップルもいろいろのようです。 例えば、繁殖適齢に達した若いカップル。 今シーズンは子宝に恵まれず、仲つつましくいる夫婦。 などなど。 諸事情もあるようです。 ところで、ちょうど餌場にいた時、 1羽のハクチョウさんが遅れて上流から泳いできました。 もう1羽は、ここで待っていたようでした。 すると、この2羽。 突然近づき、クチバシとクチバシ。 を向かい合わせた、ハッピーリングを作りました。 ![]() ![]() ![]() 「相手に遅れてきてゴメンネ!」 ![]() 「いいよ!じゃあ!」 ![]() ![]() と2羽でナカヨク見つめあいながら語らっているようです。 ![]() ![]() ![]() まるで、これから、愛をはぐくみ、 来シーズンには、子どもたちを連れて来ることを期待している duck4であります。 ![]() ![]() (「遅れてきてごめんね!」と言っているパートナー! ![]() ![]() (「いいよ!じゃあ!」 ![]() ![]() (ハッピーリングをつくるハクチョウさんたち! ![]() ![]() ![]() デンマークの自由と寛容さが! ちょうど、行くことになる2年前。 ムハンマドの風刺画事件が起き、イスラム圏から風当たりも強くなってきた 2007年から2009年に、duck4はデンマークでフィールドワークをしました。 ![]() まだ、その頃には、 若干の自由と寛容さの空気が流れていたかと思います。 そして、ソマリア、シリア、アフガニスタンなど中東やアフリカ地域からも、 人道的な観点から多くの移民を受け入れていた歴史もあります。 duck4のデンマーク人の友人も、アフガニスタンから来た移民の方に、 就職のための履歴書の書き方を教えて、 そのお礼に、カレーをご馳走になったのですが、 あまりの辛さに口から火が出るほどで、 食べるのがやっとやっとだったと言っていました。 ところで、デンマークにとっても、 労働力不足で、その担い手として移民は、 貴重な労働力でもあります。 例えば、デンマークの福祉の現場でも、 多くの外国人の方々が働いていて、 なくてはならない存在になっていました。 また、工場でも外国人の方々が多く働いていました。 そんな表面上は平和に暮らしていたデンマークのコペンハーゲンで、 2015年1月に世界に衝撃を与えたひとつのテロ事件が起きました。 それは、「表現の自由」をテーマとする討論会にテロリストが乱入して 2人の殺されてしまいました。 いわゆる、横文字で言うと、ホームグロウン・テロリストで、 親の時代に難民として渡って来て、デンマークで生まれ育ち、 その社会に馴染めずテロを起こしたヒトのことを言います。 これは、今、世界中で問題のひとつになっているテロの形態です。 そして、このテロの影響が2015年6月の総選挙にも繁栄。 移民排斥を訴えるデンマーク国民党が179議席中37議席と第二党に躍進。 女性の首相だった社会民主党は、第一党にはなったものの、 第三党の自由党(ベンスター)に政権交代。 一方、第二党のデンマーク国民党は、閣外協力をすることになりました。 そして、翌月。 新規移民に対する社会保障費の削減を実施。 ただし、デンマーク語が上達した移民に対しては、 手当てを上乗せするというデンマーク国民党の主張を通る形でまとまりました。 そして、ヨーロッパには、約100万人とも言われる、 シリアから海を越え国境を越えて難民がやって来て、 デンマークでも受け入れることになりました。 それから、今年の2016年1月になり、 1万クローネ(日本円で17万円)以上の財産を持っている難民申請をした人の財産を没収するという 法案が国会を通過しました。 この法律は、デンマークにとっても大きく世論を別れることになり、 フェースブックを見ていても、賛成、反対の意見が投稿されていました。 昔のような自由と寛容さがなくなりつつあるデンマーク。 この法律のことを案じている友人に 「日本でもニュース報道がされていて、デンマークが心配!」 とコメントしました。 (参考文献 ![]() 三井美奈著『イスラム化するヨーロッパ』(講談社) 小著『ヒュッゲの国からデンマーク流人生の楽しみ方』(本の森出版) (関連ニュース ![]() 『デンマーク4年ぶり政権交代へ 総選挙で野党陣営勝利』(2015/6/19 日経新聞電子版より) 『銃3丁で計39発発射 デンマーク連続テロ、容疑者特定』(2016/2/18 朝日新聞電子版より) 『デンマーク、難民の財産没収法を可決 欧州の強硬姿勢に拍車』(2016/1/26日本版CNN電子版より) ![]() ![]() スポンサーサイト
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![]() 氷点下3.9度まで下がった朝の七北田川
仙台ではめったに川が凍ることがありません。 しかし、最低気温マイナス3.9度まで下がったので、 川と岸との間では、うっすらと氷が張っていました。 そして、ハクチョウさんたちにも霜が降りたのが、 羽がバリバリと凍っていました。 ![]() また、中洲付近には、ハクチョウさんの他に、 カルガモさんがいましたが、 朝日に浴びて暖められた氷が 歩くたびにバリバリと音が聞こえてきました。 ![]() 寒さに慣れっこのハクチョウさんたちも、 何か、見ていて気の毒にも見えてしまいました。 ![]() ![]() (今年一番の寒さで薄氷が張っている七北田川!) ![]() (ハクチョウさんたちが泳いでいる岸には薄氷が! ![]() ![]() (氷の上を歩くたびにバリバリ音を立てる中州いるカルガモさんたち! ![]() デンマークから学べ!と言ったアメリカ大統領候補! あれから6年。 デンマークにいたのは7年前なので、 だいぶ、ヨーロッパ情勢も変ってきています。 特に、この1~2年の動きは、 duck4がいたことよりも、めまぐるしなってきています。 そんな折、 デンマークに関する本を図書館で探していたところ2冊と出合い、 今日はその一冊目、 浜田宏一著『2020年世界経済の勝者と敗者』(講談社)を紹介します。 それは、ちょうど著者が、 アメリカ民主党の大統領候補討論会を見ていたら、 バーニー・サンダース候補が「勤労者を助けるうえで、デンマークが手本になる」 と発言していたからです。※① このバーニー・サンダース候補ですが、duck4も全くわかりませんでしたが、 楽勝ムードだったヒラリー・クリントン候補を 僅差まで追い込んでいる候補者のようです。 ところで、ヒュッゲの国デンマークで行われていることと、 アメリカで行われていることとは間逆。 デンマークでは、 国民皆保険で医療費無償(ただし歯科治療には例外も)。 大学まで学費無償。 保育所にも補助。 など、これだけ聞いただけでも、 手厚い社会保障制度が整っていることがわかります。 それが、アメリカにはあるのか。 デンマークの勤労家族は、国内総生産の比率で見ると、 アメリカの家族が得る補助金の3倍以上を受け取れるから デンマークの方が豊かであると言っています。※② ところで、 duck4は当時デンマークに住民登録をしていたのですが、 急に病気になり入院したことがありました。 そのときには医療費が無償の恩恵を受けられました。 とても助かりました。 ![]() その高福祉・高負担を支えとなるものは、当然、税金です。 デンマークの所得税率が最高60パーセント。 また消費税が25パーセントです。 そして、対極にあるのが、 既存の政治離れが始まっているアメリカであり、 また追随している日本なのです。 そんな、福祉国家デンマークでも実質GDPは、 2007年以降5.5パーセントも低下。 ちょうど、duck4がデンマークにいた時から、 経済は右肩下がりが続いて景気も良くありません。 当時、duck4の住んでいた地域でも、 家を売りに出しているヒトも多かったと思います。 そして、3年半前からデンマークでマイナス金利を導入しています。 デンマークが不景気になった要因に話を戻しますが、 緊縮財政での金融政策の失敗にあると指摘されています。※③ しかし、そんなデンマークですが、 国民が、政府や政治への信頼は、とても高いです。 国政選挙の投票率がなんと85パーセント台と日本では考えらません。 その政治への信頼性が、充実した社会保障制度にもつながっています。 これが、低福祉・低負担で貧富の格差のアメリカにあるのか。 「デンマークへ学べ!」と言っている無名だったバーニー・サンダース候補。 そんな若年層の気持ちをつかみつつあるのは、 既存の政治に懐疑的になっているからでしょう。 (引用文献 ![]() ①浜田宏一著『2020年世界経済の勝者と敗者』(講談社)178頁7行目から8行目引用。 ②同著 179頁7行から8行目引用。 ③同著 181頁10行目引用。 (参考文献 ![]() 小著『ヒュッゲの国から デンマーク流人生の楽しみ方』(本の森出版) ![]() ![]() ![]() |
![]() 今日は、ハクチョウさんの記事は休刊日です!
![]() 6月19日付で『デンマークの総選挙』としてduck4ブログにも書いてから、 もう、10日以上が過ぎました。 すでに、日本の報道等でお知りになっている方も多いとは思いますが、 今日は、ブログにて、 デンマークの選挙結果のお話をします。 ![]() ![]() その選挙結果と言えば、 自由党率いるランス・ロッケ・ラスセン氏が首相に再び返り咲き。 中道右派による連立政権へと変ることになりました。 初めてデンマークでの女性首相。 社会民主党のヘレ・トーニング・シュミット首相率いる中道左派の連立政権は、 善戦したものの、他の連立パートナーの議席数が伸びなかったことから、 政権を守ることができませんでした。 しかし、政権与党の自由党は、 13議席減らして34議席となり、第三党に。 一方、移民排斥を訴えたデンマーク国民党が15席増の37議席を取り、 第二党に大躍進をしました。 そして、今回、政権を守ることができなかった社会民主党は、 47議席と現有議席を維持しました。 ところで、duck4は、フェスブックを通して、 多くのデンマーク人と交流を続けていますが、 特に、選挙近くには、 フェスブック上に自分の気になる政党のこと。 選挙関連の記事などを投稿されていました。 ![]() これも、ソーシャルメディアを利用して、 自分の意見を自由に表現できるからこそ、 書き込んでいるのでしょう。 しかし、ここ数年。 duck4ブログを続けてきて、書くことが、ちょっと怖いなあ!? と思うようなことが、多くなってきたようにも感じます。 この空気が単なる気のせいなら、良いのですが...! ![]() ![]() (イメージ写真。小著のデンマークの本! ![]() ![]() ![]() しかし... ![]() |
![]() 今日は、ハクチョウさんたちのお話はお休み。
![]() 久しぶりに、デンマークのお話をしたいと思います。 ![]() ![]() 連日、デンマーク人の友人知人のフェイスブックを見ていると、 選挙のことが話題になっていました。 ![]() おそらく、自分が気になる政党のPRを投稿していたと思います。 なぜ、この話が気になるかと言うと、 duck4がデンマークに行っていた時に、 ちょうど国会議員の選挙が行われたからです。 そして、そのとき、立候補者の演説会や開票作業をこの目で近くで見ていたとき、 デンマーク人が、政治に関心を持っている姿に感銘を覚えたからです。 日本では経験したことががない興奮のため、 duck4は、鳥肌が止まらないほどの感動ほどでした。 あのワクワクした体験は、今でも、忘れられません。 ![]() ![]() その経験と体験から、アッセンス市のヘレネス地区で行われた、 立会演説会と開票作業。 そして、その地区の人々がどの党に投票したのかを小著の中で書きました。 そこで、duck4が感じた国民意識とは、 「デンマーク人の投票率と世界一の水準を保っている社会福祉とは、 互いに良い方向に相関しているように思えてなりません」 と小著と中で結論付けてまとめました。 ![]() ![]() この引用したことを、もっと具体的に言うと、 政治に関心を持ち、多くの人々が投票行動で自分からの意思表示をすることで、 社会の透明性が担保でき、 税金がたくさん払っても、それの見返りとして、社会福祉が充実した方がより、 ヒトが豊かに生きられる社会が実現できるとは思っていることに、 duck4自身が気づいたからです。 ![]() ところで、デンマークでは、6月18日に、国会議員の選挙が行われました。 再選をめざす社会民主党のトーニングシュミット首相が率いる中道左派陣営が勝つのか。 それとも、4年ぶりに返り咲きを目指す、自由党のラスムセンさんが政権を奪還するのかの争いです。 事前の世論調査の結果では、両者、拮抗していて、どちらが勝利しても、おかしくないようです。 女性首相のトーニングシュミットさんが、雇用回復させた実績を強調するのに対して、 今年2月に起きた移民の家庭に生まれた若者の連続テロもあったことから、 最右派のデンマーク国民党が議席を伸ばす模様。 そのときに、閣外協力か、自由党との連立内閣を樹立するのかも焦点のひとつになるとのことでした。 ![]() ( デンマーク、18日に総選挙 与野党が大接戦 2015/6/18 0:42日経新聞を一部引用! ![]() さて、デンマークの総選挙の結果は、どうなったのでしょうか? ![]() ![]() (図書館にある小著『ヒュッゲの国から』 ![]() ![]() (参考文献・資料 ![]() ![]() デンマーク、18日に総選挙 与野党が大接戦 2015/6/18 0:42日経新聞を一部抜粋引用 ![]() 小著『ヒュッゲの国から デンマーク流人生の楽しみ方』(本の森出版) ![]() ![]() ![]() ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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