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デンマーク留学&ヒュッゲな人生の楽しみ方
生涯教育の学校、フォルケホイスコーレへのデンマーク留学体験をもとに、一冊の本にまとめたお話。
被災地に、つばめの巣!
つばめは、渡り鳥。

夏鳥です。

春先に、日本に飛来。


つばめは、春先に、家などの軒先に巣を作り、ヒナを育てます。

親鳥は、ヒナのために餌を探し、飛び回っています。

河原や道路の上を飛びながら、ハエ、トンボなど昆虫を捕まえるのです。


つばめの飛ぶ速さは、平均時速70キロとも言われています。


つばめは、毎年、同じ場所に巣をつくるそうです。


そのつばめですが、壊滅的な津波の被害を受け、

現在、使われていない、宮城県南三陸町にある戸倉小学校に戻ってきました。


CIMG7701.jpg

(つばめが小学校の軒先に:河北新報2011年5月24日付け記事より



つばめは、泥で巣を作ります。

つばめは、水溜りにある泥を運んできて巣を作っているのです。

戸倉小学校には、10個ほどの巣があり、つばめのヒナたちは

親鳥が運んでくる餌を待って鳴いて、待っているそうです。


秋になり、日本から南の国へと渡りをする前。

成鳥、ちょうど今年に巣離れをした若鳥たちは、アシ原に集まる習慣があります。

そこには、1000羽以上のつばめが、集結すると言われています。


そして、秋から冬にかけて、南の国で生活をします。

渡りは、つばめたちにとって、とても危険で、命がけの行動です。

多くのつばめは、渡りの最中に命を落とすこともあります。


春になり、再び、渡りをして日本に戻ってきて、巣をつくり、

子育てを始めます。


只今、鳥たちは、子育て真っ最中。

ヒナに与える餌を探すために、休む暇もなく、大空を飛び回っています。






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[2011/05/25 06:53] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(4) |
海の放射能汚染と魚の影響!
わたしにとって時々食べたくなるのが「さかな」

マグロ、かつお、サーモン、ニシン、さんま、シヤモ、コウナゴ、うなぎ。

上げれば切がありません。


魚料理は、ヘルシーでとてもおいしいです。

特に、お寿司やお刺身は!

考えるだけで、食べたくなります。


しかし、この原発事故によって、魚たちにも、放射能汚染の影響が受けるのも

確実なものとなりました。

なぜなら、福島県沖に大量の汚染水を放出されたからです。


どのくらい海洋における放射能汚染が進むか?

ということを以前、Duck4のブログでも、触れ、

専門家の研究の情報を探していたところです。


すると、三重大学の先生、勝川俊雄さんの公式サイト。

「水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと」


では、duck4のブログでは、ここに紹介いたしたます。



★【疑問1】 「原子力発電所から放出された汚染水はどこに流れるのか?」

【疑問への答え】

その海に放出された福島第一原子力発電所からの大量の汚染水は、

「外洋」「沿岸部」に分かれて、海に流れ込むそうです。


●原子力発電所から放出された汚染水は、太平洋の外洋上に流れ込みます。

●沿岸の流れにより、福島沖沿岸沿いに拡散します。



★【疑問2】 「数ヶ月後の汚染水の行方は?」

【疑問への答え】

その数ヵ月後には、

外洋にでた汚染水は、太平洋上に拡散・移流します。

沿岸部に拡散した汚染水は、長い間、ある局地的な所に沈降するようです。


★【疑問3】 「親潮と黒潮の影響による汚染水の影響は?」

【疑問への答え】

●「親潮」の危険性を指摘しています。

特に、茨城県より北の海域の「親潮」が要注意です。

汚染水の通り道になり、暫定基準値を超えるコウナゴが検出されました。

そして、小さな魚が大きな魚を食べる「食物連鎖」が進行するからです。


●「黒潮」について、

汚染水の通り道になることは少なく、影響を受けることがなく、

暫定基準値を上回る魚が発見されないのではないでしょう。


この海流にのった汚染水は、福島、宮城、茨城県沖に分布しています。


★【指摘】

●海水の汚染水を食い止めることが大切で、安全性を確認できるのは、

 汚染の進行が止まってから。

●魚は100倍の濃度にセシウムを濃縮するので、

 海水からセシウムが検出されなくても注意が必要。

●放射能物質は、食物連鎖を通して循環するので要注意。



これから、わたしたちは、放射能汚染という食の安全に

どのように向き合っていくか?

そのためには、その与えられた限られた情報の中から、

真実を読み取る力が試されれことでしょう。




(参考ブログ)

「勝川俊雄公式サイト」

『水産物の放射能汚染から身を守るために、消費者が知っておくべきこと』

 2011年5月14日より






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[2011/05/24 08:05] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
ゴーヤで暑さ対策!
今年の夏は暑くなるのだろうか?


昨年の夏は、とても暑かった思いがよみがえります。

8月は、ほとんど最高気温30度越えの毎日。

仙台でも、9月中旬までは連日の最高気温30度越えが続きました。

異常気象でした。


仙台では、冷夏になると北東風のやませの風が吹くと、

真夏の8月でも、最高気温が20度前後になるときもあります。

半そででは、寒いときもあります。


もし昨年のような猛暑を日本を襲ったら大変なことになりかねません。

今年は、電力不足が予想されています。

それも日本中です。

計画停電も実施される可能性もあります。

省エネ対策

暑さ対策が必修になります。


天気予報の長期予報によると、

今年の夏は、昨年より、太平洋高気圧の勢力が強くなることがないでしょう。

しかし、昨年よりは、日本を直撃する台風が多いのではないか。

とのことでした。



地震、津波、台風、竜巻、大雪。火山などの天災。

日本は、自然からの恵みを受けつつ、これまでも災害を受けてきました。


東日本大震災後、大地が隆起して海面より低くなったところもあります。

特に、宮城県沿岸部では、高潮の被害を受けています。


話は変わりますが、

暑さ対策と節電対策の試みとして、

ホームセンターからゴーヤの苗を買ってきました。

ゴーヤで暑さ対策をしようと思ったからです。


鉢に植えて、2週間も経つと、

つたが伸び始め、支え棒に蒔きつき始めました。

そして、幸福の木(ユッカ)の葉に蒔きつくものまで現れました。


ゴーヤを植えたのは初めてです。

肥料がいるのだろうか?

どのようの位の長さになるのだろうか?

ゴーヤカーテンを作りたい?


これが、この夏の楽しみながらの我が家の省エネ対策です。



CIMG7685.jpg

(幸福の木ユッカに蒔きつくゴーヤーのつた






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[2011/05/23 06:53] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
宮城県の牧草からも&海の放射能汚染!
新聞報道によると、

宮城県の5月18日の発表では、

基準値を超えるセシウムが検出されました。


国の定めるセシウムの基準は、1キログラムあたり300ベクレルです。


福島県との県境に接している、

宮城県丸森町の牧草地から、

放射能セシウムが1530ベクレルが検出。

基準値の5倍です。


福島第一原子力発電所から150キロ離れた

宮城県大崎市岩出山の牧草からも、

放射能セシウムが350ベクレルが検出。


県は、牛を放牧しない、刈り取った牧草を与えないなどの

酪農農家に対策を取るように言っています。


宮城県よりはるか遠い、岩手県滝沢村からも検出された放射能セシウム。


これから、草を食べた、牛の牛乳を飲んだ人間にも

蓄積されることでしょう。

それは、食物連鎖の頂点に、人間が君臨しているからです。



政府が18日発表しましたが、

福島県産ブロッコリーカブの出荷が解除されました。

その出荷解除は、会津地方の17市町村、中通り地方南部の9市町村です。



話は、変わります。

でも、ひとつ気がかりは、海です。

日本人は、魚を食べます。

その魚は、海を回流しています。

どこを泳いでいるか分かりません。


放射能汚染をされていない海を泳いでいた魚かもしれません。

しかし、汚染された海を泳いでいた魚かもしれません。

は大丈夫なのか?


どのくらい、福島県沖の海が放射能汚染が進んでいるのかという、

公式的な発表が、しばらくなされていません。

海洋調査の公表が、待たれるところです。



茨城県沖のコウナゴからヨウ素が検出されたというニュース

がありました。


なぜ、茨城県沖のコウナゴから

基準値を超えるヨウ素が検出されたのか、疑問に思っていました。

そして、私なりに推察してみました。


福島県沖、茨城県沖は、

三陸沖(岩手県)から房総半島(千葉県)は、漁場です。

それは、寒流と暖流がぶつかるため魚が集まってきます。


原発事故後、福島沖へ高濃度の汚染水を海に放出。

その汚染水が、寒流にのって南下したのではないかと

わたしは推理します。


何か、海流に関すること。

海の放射能汚染のこと。

海のことに興味を持っている方。

お魚のこと。

もちろん、海に生息している鳥のこと。

など、など。



duck4のブログまでコメントを頂ければ幸いに存じます。








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[2011/05/19 07:40] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
全国に広がる放射能汚染!
5月15日のduck4のブログで、

「新茶からセシウムが検出」

という記事を書き込みました。


福島から約250キロも離れた神奈川県の「新茶」から、

基準値の500ベクレルを超える、

1キロあたり約780ベクレルのセシウムが検出されました。


ちなみに、この新茶が、再出荷されるには、

連続して3回の検査で、500ベクレルを下回った場合です。


神奈川県産の新茶から、セシウムが検出されたことに対して、

専門家は、詳しいことが分からないとの前置きして、

新聞のインタビューに答えていました。


新茶は、気温が暖かくなる、この5月ごろに成長をします。

歌にもあるように、茶摘のベストシーズンです。


原発事故が3月。

ちょうど茶摘が5月になります。

そのため、事故後2ヶ月の間で、

お茶は、たくさんのセシウムを吸収したのではないかと言っていました。



それから、神奈川県の地形にも関係しています。

風が、放射能に汚染された福島からの風が、山にさえぎられ、

この新茶の産地、神奈川県に集まったのではないかとのことです。



南足柄市では、新茶を栽培しています。

新茶からは570ベクレルが検出されました。

しかし、ほうれん草は、基準値以下だったのです。


地形なのか?

土壌のなのか?

植物の特性なのか?

解明するためには、色々なことが考えられるはずです。


岩手県の牧草からも基準値を超える、セシウムが検出されました。

日本中どこからでも、基準値を超える放射線が検出されても

不思議ではなくなりました。


チェルノブイリの事故のときにも、

遠い国、北欧のノルウェーでコケを食べていた、

トナカイの肉から高い放射能物質が検出されました。


食物連鎖を例にして考えると、

放射能物質をプランクトンが吸収。

が、プランクトンを食べます。

そして、あひるが、魚を食べます。

そのときに、高濃度の放射能物質を蓄えているのは、

何も知らないで食べたあひるです。


それから、コウナゴを例にして考えると、

放射能物質をプランクトンが吸収。

秋刀魚がコウナゴを食べます。

かつおが秋刀魚を食べます。

そして、人間が、かつおを食べます。


そのときに、高濃度の放射能物質を蓄えることになるのが、人間です。


これは、一般論ですが、

食物連鎖の頂点にたつ動物が、

多くの高濃度の放射能物質を体内に蓄える
ことになります。


しかし、同じ地域で生産されている、新茶とほうれん草でも、

基準値を超える、放射性セシウムを受ける。

受けないの差があります。


チェルノブイリでも、同じ種類の動物なのに、

高濃度の放射能物質を蓄えている動物。

その反対に放射能物質を全く影響を受けていない動物もいるはずです。

チェルノブイリに飛来していた「つばめ」は、放射能物質の影響を受けて

色素や尻尾の長さに異常をきたしているとの報告もされています。


これからの食生活。

住んでいる場所。

その当時の子どもだったか。

それとも大人だったなど。

さまざまの環境や個人差によって、

放射能の物質影響は、違ってくるのではと思います








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[2011/05/18 07:42] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
出来るだけ遠くへ逃げなさい!
大震災の教訓から学んだこと。

それは、生命の危機をどのように回避するかということです。


宮城県では、大地震のあとの大津波。

わたしの住んでいる地域から1キロ先にも津波がきました。

そして、尊い命が失われました。


福島県でも、大地震のあとの大津波。

そして、原発爆発。

目に見えない放射線の恐怖が襲ったのです。


未曾有の災害のとき。

それも、全く災害に関する情報がないとき。

「あなたならどうしますか?」

津波の場合は、できるだけ高台に逃げることが鉄則です。

この考えは、先人の知恵として、私たちにも受け継がれてきました。



これが、放射能汚染のときは、どのように対処すれば良いのでしょうか?

「最悪の場所から、できるだけ遠くに逃げること!」


今、わたしが読んでいる本。

広河隆一著『原発被爆』(講談社)では、そのことが指摘されています。


そして、妊娠している女性や小さな子どもたちを

「できるだけ早く、遠くて安全なところに避難」させることです。



原発事故後。

アメリカ政府など世界各国の政府が取った措置。

「自国民をできるだけ遠くに逃げる」

という対応は、日本人にしてみれば、大げさに見えたかもしれません。

しかし、その対応は、普通の国なら、当然の対応だったと、わたしは思います。


日本政府が、原発事故に関する充分な情報が発表されない中で、

情報を隠していると考え、

各国政府は、自国民のために、一時期、

東京からの退避命令を取りました。



広河氏は、著書の中で言っています。

「信頼される体制が確立されるまでは、核事故が起きたら、

 自分の判断を優先をさせる他にはありません」



私たちのすべを守る手段、それは私たち自身の判断にゆだれらるたのです。


例えば、今回の原発事故で分かったこと。


政府が発表した、

「年間、20ミリシーベルトまで被爆しても子どもたちは安全!?」


政府や電力会社が、繰り返して言ってきました。

「原発は、お金がかからない!」

「日本の原発は、安全だ!」


しかし、大惨事が起きました。


広河氏は、指摘します。

私たちが最も知りたいすべての情報は、政府や電力会社側がもっています。


当然、都合の悪い情報もです。


そのため、私たちは、発表された情報を鵜呑みにはせずに、

自らが情報収集して調べなければなりません。


それでも、危ないと思ったら、「出来るだけ遠くへ逃げる」ことです。


臆病に思えることこそ、実を言うと勇気ある決断ということが、

災害時の避難の鉄則だと思いました。








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[2011/05/17 06:14] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
ひまわりが福島の救世主に!
福島の事故後、しばらくして、

わたしは、ひまわり菜種を植えると、

土壌の改良になるということを知りました。


そして、ウクライナ在住の友人に、そのことを尋ねると、

「チェルノブイリでは、菜種を植えたことで、土壌改良が進んでいる」

と教えてくれました。


これは、ちょうと予断になりますが、

ひまわりの種を我が家のベランダガーデンに蒔きました。

しかし、1週間以上経っても、まだ芽がでません。

カルシウムなどの栄養分が足りないのか?

ちょっとがっかりです。

気長に待ちます。


話を本題に戻しますが、

ひまわりは、カルシウムと間違って、

セシウムを吸収してしまう、性質をもっているそうです。


ひまわりは、栄養素として、セシウムを体内に取り入れ成長しまいます。

そのため、ひまわりには、放射能に汚染された土壌改良に効果があります。



チェルノブイリでは、菜種も効果的であると言われています。

ウクライナの取り組みは、菜種を育てて、それをバイオ燃料としても活用しています。


しかし、日本の場合には、詳しい理由がわかりませんが、

菜種は、ひまわりと比べ、セシウムを取り込むのが弱いそうです。



日本でもひまわりプロジェクトが始められており、

ひまわりが枯れた後の処理の方法も検討されているようです。


農林水産省は、福島第一原発から20キロ圏外の地域で、

実験的に栽培される予定を立てています。


福島の大地をひまわりのお花畑で覆い尽くし、

救世主になる日もそう遠くないことを願う限りです。








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[2011/05/16 06:54] | 大震災からの復興 | トラックバック(1) | コメント(4) |
自然に及ぼす放射能汚染!
岩手県の県農業研究センターの牧草からも

1キロあたり300ベクレルの国の基準を超える

放射性セシウムが、359ベクレルが発見。

(岩手県発表:5月13日・5月14日河北新報記事)


このため、牛が牧草を食べ続けると、1キロ当たり200ベクレルを超える

原乳がでるとのことです。

それは、食費衛生法上を超える数値になります。

岩手県滝沢村と言えば、福島第一原発より、300キロ近く離れた

ところにあります。


福島県の南相馬市、本宮市、桑折町、国見町、川俣町、西郷村産の

タケノコ
から1キロあたり500ベクレル超える値の放射能が検出

されました。

特に、高かったのが南相馬市の2400ベクレルでした。

(5月13日:政府発表・5月14日河北新報記事)


また、これはニュースで言っていましたが、

新茶からも、基準値を超える放射能がが検出されました。

福島原発からかなり離れた地域です。



恐らく、

新緑の季節を向かえ、飛散している放射線が、草木

付着してしまったのでしょう。


そのため、基準値を超える放射線が検出されたのではないかと

思われます。



話は、わたし事になりますが、

ひとつのことに関心を示すと、色々調べたくなる性分です。


かつては

「美術」



今の関心ごとは、

「野鳥」

「放射能汚染と自然に及ぼす影響」です。



先日、待ちに待った宮城県図書館が、再オープン。

そして、「野鳥」「原発関連」の本を借りてきました。



大震災の直後は、新聞だけでも充分でした。

でも、原発事故に関することは、新聞だけの断片的な情報だけでは、

どうも、物足りなさを感じていました。


また、真実とは、何かをわたしなりに調べたくなったからでもありました。


本屋さんに行きます。

しかし、自分が読みたい本がありません。


図書館の再オープンは、わたしにとっての、宮城県が復興に向かう

大きな出来事のひとつにもなりました。


この福島事故で、自分から知らないと、いけない!

そして、「自然に及ぼす放射能汚染」はどうなるのか?


この原発事故から日本の危機を救うヒントが、

人間の叡智である本にはあるのではないかと思ったからです。






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[2011/05/15 08:13] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(3) |
原発とエネルギー!
この福島の事故が起きるまで、

原子力のことについては、全く知りませんでした。

そして、「原発は安全だ!」

という、「安全神話」を信じてきたひとりでした。


「福島第一原子力発電所の1号機の燃料棒の大半が融けている」

という、ニュースがありました。


それから、静岡県にある中部電力にある

「浜岡原子力発電所が、運転停止」

という、ニュースもありました。


原子炉が、自動的に止まり、核分裂反応が止まっても、

核分裂の反応は、変化し、熱を出し続けます。

それを「崩壊熱」と言うそうです。


そのため、原子炉が、低温停止状態になるのには、

100度以下になって、初めて、安定停止になります。


今後、日本のエネルギーはどのようになるのだろうか?


原発が止まれば、他の方法で電気を作らなければならなくなります。

緊急措置として、火力発電所に頼ることになります。

火力発電所を稼動させるためには、海外から、石油を輸入しなければなりません。

でも、原油は、1バレル100ドルに達しています。

原油高です。


ここで、デンマークの話を紹介いたします。

デンマークは、とても電気代が高い国のひとつです。

そのため、デンマーク人は、電気を使うことを節約しています。


ある島では、電力を風力発電で賄っているところもあります。

至る所で、風力発電用の風車をよく見かけます。

原子力発電所は、デンマークにはありません。

電気代がとても高く、エコな先進国です。


CIMG3440_convert_20110513065635.jpg

(デンマークに風力発電用の風車


ここで、私たちが考えなければならないことは、

安全なエネルギーを買うために、

エコなエネルギーを買うために、

どこまで、高いコストを払うことができるかということです。


「危険は、いやだ!」

「でも、コストが高くなるのもダメだ!」

「原発の尻拭いはできない!」

それでは、エネルギーや地球環境の問題は、半永久的に解決できないことでしょう。


原発事故は、高い代償を払うことになった、

未来の私たちへの問いかけになっているのです。







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[2011/05/13 09:56] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(4) |
大震災から2ヶ月!
東日本大震災から今日で2ヶ月。

被災地は、地震の日には雪が舞っていましたが、

サクラの季節も過ぎ、新緑の季節を迎えています。



宮城県内では、

地震や津波によりお亡くなりになられた方が、8949人

行方不明者が、5969人

約3万3千人が避難所生活を送っています。

わたしの知人の中にも、避難所生活を送っている人もいます。


全国でも、震災後。

地震や津波により、お亡くなりになられた方、約15000人

行方不明者が、9800人

避難者約12万人


お亡くなりになられた方には、心よりお悔やみ申し上げます。


CIMG7287.jpg

(被災地のお地蔵さん)


道半ばにしてこの世を去った方々の分まで、

私たちは、復興に向けて、頑張っていかなければと思っています。



わたしの住んでいる仙台市でも、

津波の被害を受けなかった仙台東部道路から内陸部では、

大震災前と変わらない生活が営まれるようになりました。


CIMG7526.jpg

(南蒲生下水道付近を飛んでいる鳥



しかし、仙台東道路から沿岸部では、津波の傷跡が、まだ色濃く

大地に刻み込まれています。


CIMG7523.jpg

(七北田川対岸から見た蒲生地区)


瓦礫撤去の作業も始まったところです。



そして、津波の被害を受けた地域でも、

野鳥は、元気にさえずっています。

鳥たちは、戻ってきました。


5月は、鳥たちにとって、子育ての季節です。


津波が川を逆流した七北田川の土手でも、

鳥たちの子育ての真っ最中。


つばめも、戻ってきました。

勢いよく、餌を求めて飛び回っています。


CIMG7660.jpg

(撮影が大変だった飛び回っているつばめ



オオヨシギリも、戻ってきました。

遊歩道の上を餌を探してチョコチョコ歩いています。


CIMG7520.jpg

(たぶん、オオヨシギリだと思う!?


カラスも、元気に「かぁかぁ」鳴きながら飛び回っています。

津波に流されることがなかった木の上に、

巣をつくり、子育て真っ最中です。


CIMG7662.jpg

(カラスの巣


被災地の野鳥たちからは、自然災害を乗り越えている姿に触れる

今日、この頃です。






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[2011/05/11 08:01] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
原発50キロ圏に1割の人口!
日本国内の原子力発電所17箇所。

50キロ圏には、約1200万人が住んでいます。


福島第一原子力発電所のレベル7の事故の場合、

地形的な条件により、放射線濃度が高くなり、原発より47キロ離れた、

福島県飯舘村までが「計画的避難区域」に指定されました。


17箇所の国内の原子力発電所の50キロ圏で、最も人口が多い原発は、

静岡県にある「浜岡原子力発電所」で、約214万人が生活しています。


大都市として、静岡市、浜松市があります。

日本の大動脈、東京、名古屋、大阪を結ぶ、東海道新幹線、東名高速道路が

近くを通っています。


それに、「浜岡原子力発電所」は、

30年以内に震度「6強」の地震が起こる確率

83,6%から84%です。

専門家の間では、近い将来、東海地震が起こるとも言われてきました。


第二位は、茨城県にある「東海第二原子力発電所」の50キロ圏には、

149万人が住んでいて、20キロ圏には県庁所在地の水戸市もあります。


第三位は、佐賀県にある「玄海原子力発電所」の50圏には、

148万人が住んでいます。


それから、わたしの住んでいる宮城県にも「女川原子力発電所」がちょうど50キロ圏

にあります。


地図で何度も確認しましたが、

私の家から女川原発までは、ちょうど50キロでした。


そして、30年以内に「震度6強」が起こる確率も1.0%から8.3%

と高くなっています。

今回の地震で、原発内に、津波が押し寄せました。

もし女川が思うと、ぞっとする話です。


話を元に戻しますが、

「浜岡原子力発電所」は、

震度6強の地震の確立が高いこと。

人口密度が高いこと。


津波の被害の影響を受けやすい原発の構造上、

停止は、当然必要な措置だとわたしは思います。



この原発周辺には、スズキ、ヤマハなどの会社もあります。


原発事故によって、交通の要所が寸断されたら、

それこそ、日本の危機です。




参考資料

2011年5月8日  毎日新聞電子版

2011年5月10日 河北新報








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[2011/05/10 07:36] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
国の基準の20ミリシーベルト!
3月11日まで、全く知らなかったこと。

私たちが、知らなくても生きて行けたこと。

それは、放射線の知識でした。


福島第一原子力発電所の事故以後。

連日のように原発事故のことが報道されるようになりました。


そこで、よく耳にするのが、「ベクレル」「シーベルト」です。


「ベクレル」とは、放射線が空気中に放出する単位のこと。

原子核が、1秒間に壊れて放射線を出すこと、を言うそうです。


「シーベルト」とは、人体に影響を及ぼす単位のこと。

私たちが、自然界から受ける放射線のことです。

日本では、平均1.5ミリシーベルトを受けています。

1回の胸部レントゲン検査では0.05ミリシーベルトです。


ICRP(国際放射線防御委員会)は、1年間、安全に生活できる

被ばく量が、1ミリシーベルトです。


しかし、緊急時には、20から100ミリシーベルトを超えないように

と言っています。



日本国は、学校などの屋外で活動できる年間基準を

20ミリシーベルトと定めました。

その値は、ICPRが定めた緊急時の値です。


子どもたちは、成人に比べて発ガンリスクが高いと言われています。

これで、大丈夫なのか!

と、全く放射線の知識のない、わたしは、思うのでした。


今回の福島の場合。

「低線量被ばく」が続くと考えられています。

長い間、人々は、低い量の被ばく受け続けるのです。


福島と同じような状況になっている地域として、

チェルノブイリ原発周辺があります。


チェルノブイリでは、今まで、数10ミリシーベルトの積算でも、

発ガンリスクが確認されていないそうです。

しかし、幼児が、汚染されたミルクを飲んで、ガンを発症しました。


国の基準、国際機関の基準などありますが、

最後には、私たちの「自己責任」で、健康や生命を守らなければならないのは、

確かなことです。







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[2011/05/09 08:01] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
福島の「放射能のチリ」の値!
「放射能のチリ」は、大気中、地中、海中を汚染し続けています。

それは、今も、福島第一原子力発電所から放出されているからです。


放射線の値は、福島県の一部の地域では、高い値を示しています。

その「放射能のチリ」は、今も、拡散しています。


福島県の一部の学校の校庭では、放射線量が高いまま、汚染されています。

ある福島県郡山市の学校は、放射線の汚染された校庭の土を除去しました。

しかし、住民の反対により、汚染された土の処分がストップ。

校庭内に、ブルーシートがかけられたまま、保管、放置されています。


未来の子どもたちに、影響が及ばないためにも、

一刻でも早い、放射線に汚染された、

廃棄物の取り扱いについて解決を望む限りです。

でも、住民の同意に至るのには、紆余曲折が考えられます。


東京電力は、事故後、大量の汚染水を海に投棄しました。

当然のことながら、その放射能物質は、福島県沖の海底から検出されました。


5月3日の東京電力の発表によると、

通常、土壌から検出される100から1000倍に達する濃度の放射線の値

に達したそうです。


東京電力は、福島県沖、楢葉町の3キロ沖合い(原発より20キロ先)。

南相馬市(原発より15キロ先)で調査しました。

ヨウ素は、98~190ベクレル

セシウムは、1200ベクレル~1400ベクレルでした。


文部科学省も福島第一原子力発電所の50キロ沖合いで検査をしましたが、

検出されなかったそうです。


福島県は、「放射線量マップ」をやっと公表しました。

その「放射線マップ」によると、放射線量が高い地域として、

葛尾村、飯館村、南相馬市の一部です。


CIMG7637.jpg

(放射能マップ:河北新報2011年5月4日記事より)


それから、福島第一原子力発電所から50キロ以上離れた、

中通りの福島市、伊達市、二本松市、本宮市、郡山市、須賀川市

などの地域でも検出されています。


その理由として、福島県中通りの地形によるものと分析していました。


福島県中通り地域は、奥羽山脈と阿武隈山地のあいだに位置しています。

地形的には、盆地で、夏はとても暑い地域です。

大気中の空気が、盆地に留まってしまいます。


福島第一発電所から流れてきた空気が、中通り地方の山脈や山地で

さえぎられ、集まったものと考えられます。



危険な「放射能のチリ」が、日々私たちの目には、見えないところに、

これからも漂い続けて行くわけです。


そのため、私たちの生活、生命を守るためにも、

情報の開示が求められます。



参考資料

河北新報2011年5月4日付け記事より






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[2011/05/08 07:34] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
自然回復のチェルノブイリ!?
チェルノブイリの今。

それは、豊かな自然に戻りつつあるという事実です。


わたしは、福島の事故まで、

全くヨーロッパ人が、チェルノブイリ放射能汚染を危惧していたことを

知りませんでした。

世界地図上。

現在、どこの国に、チェルノブイリがあるということさえも。


特段、福島の事故が起きるまでは、気にも留めてもいませんでした。

遠い国の出来事のようにしか、思っていませんでした。


福島事故後、わたしは、チェルノブイリに関する断片的な情報を

収集することから始めたのです。


友人が、ウクライナ在住なので、先日メールし、

現在のチェルノブイリについて尋ねてもみました。


そのことは、昨日のブログ。

「ウクライナからみたチェルノブイリ」にて、紹介いたしました。



現在は、チェルノブイリ原発から、30キロ圏には、

事実上、人間が住むことができなくなりました。


その影響で、

チェルノブイリは、動物たちも増え、自然が回復しています。

しかし、空気や大地は、放射の埃で汚染されてきました。


チェルノブイリに生息している動物たちは、当然のことながら、

被ばくしています。


動物学者のティモシー・ルソーやアンダース・モーラーの、

10年間に及ぶ調査研究によると、

チェルノブイリに生息している動物の個体数は、減っているそうです。

およそ40パーセントの個体で減少が見らました。

また、動物たちの脳のサイズも小さくなっているそうです。


彼らは、異常な鳥たちが見つからないだろうと思っていました。

しかし、その調査研究の結果は、裏切られました。


例えば、放射能汚染の高い地域に住む、

つばめたちは、異常の値が高いそうです。

つばめたちは、「色素が欠けていたり」「くちばしの奇形」「尾が曲がっていたり」

「左右対称の尾っぽだったり」しています。



一方で、渡り鳥でない鳥は、比較的影響を受けていません。

その理由は、「カロテノイド」という物質にあります。

この「カロテノイド」には、放射線の被ばくを抑える効果があるからです。


渡りをしない鳥は、つばめに比べて、

長距離を飛ぶという余分のエネルギーも使うことなく、

「カロテノイド」の影響で、免疫が強いのです。


日本では、夏鳥のつばめ。

五月晴れの空の下、つばめたちは、飛び回っているのを見かけます。

まもなく、巣をつくり、子育ての季節です。


そのように、今、私が、つばめの飛んでいる姿を見られるのも、

大気中が、放射能に汚染されていないという、

根拠もない、安心からかもしれません。


CIMG4611.jpg


(イメージ写真:空を飛ぶつばめ




(参考資料)

・National Geographic Newsの電子版







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[2011/05/06 07:52] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
ウクライナから見た「チェルノブイリ原発」!
「チェルノブイリ原発」の今を知ることが、

福島の放射能汚染の解決のひとつの手がかりになると思いました。


そこで、わたしは、デンマークのヘレネス・ホイスコーレで一緒に

学んでいた、リトアニア出身でウクライナ在住の友人に、

「チェルノブイリ原発の今」を教えて頂くために、

メールを送ることにしました。


特に、日本でも取り組みを進めようとしている、

放射能汚染された大地に、ひまわりや菜種を植えると、

土壌が改善されるということを、わたしは知りたかったからでした。




友人のクリスティーヌさんは、1986年4月26日には、

リトアニア(旧ソビエトから独立前)にいました。

共産党の一党支配のソビエトは、チェルノブイリ原発事故の

本当の情報を、爆発当日には隠していました。


クリスティーヌさんは、当時を振りかって、次のように言っていました。

「わたしは、当時、リトアニアにいたので幸運でした」

「そして、娘とわたしも、危険だった2ヶ月以上もリトアニアにいました」

「そのとき、私たちの身を守る、出来うるすべてのことをしたつもりです」

「それは窓を開けないこと!」

「料理に野菜を使わないこと!」


チェルノブイリの原発は、ウクライナやヨーロッパにとって、

今も大きな問題です。


まだ、危険な状態が続いています。

なぜなら、「放射能のチリ」が、空気中に浮遊し、

原子炉の内部が、分離していないからです。

それは、原発事故当時、お金と技術がなかったからでした。


そして、ウクライナ政府は、原発事故の収束させるため、

お金と技術を集めています。



今、クリスティーヌさんは、ウクライナの首都キエフに住んでいます。

チェルノブイリ原発から130キロ離れたところに首都があります。


そのクリスティーヌさんからのメッセージとして、

「わたしは、日本の人々の問題をわかっています」

「わたしたちウクライナと日本は、同じ放射能汚染の問題を抱えています」

と書いて下さいました。


そのメッセージを拝読しながら、日本とウクライナが、

協力できることがないのかと強く思いました。



最後に、わたしの疑問であった、

菜種とひまわりは、放射能汚染された大地を土壌改良に効果的だそうです。

ウクライナでは、このような農業の取り組みは行われています。

年々、状況は良くなっているそうです。


菜種とひまわりは、福島の土壌改良のひとつの救世主になることでしょう。








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[2011/05/05 07:27] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
仮設住宅!
「今回、仮設住宅の抽選にはずれた」

との石巻在住の知人からメールがありました。


甚大なる津波の被害を受けた地域では、仮設住宅の建設が始まっています。

しかし、地域によっては、高台がないところもあります。

思うように、仮設住宅の建設が進んでいないのが現状です。


被災された方々の中には、仕事、子どもの学校、通院先の病院の関係で、

地元を離れることができないため、

遠くの仮設住宅に移れないと思っている人もいます。


その石巻の知人も、どうしようか迷っていたようでした。

でも、仕事の関係で、石巻を離れられないと言っていました。


CIMG7559.jpg

(建設中の仮設住宅)


わたしの住んでいる宮城野区高砂地区でも、仮設住宅の建設が始まりました。

宮城野区でも、海に面している蒲生地区では、

多くの住民が家を流されました。


CIMG7561.jpg

(建設中の仮設住宅)


今もなお、避難所で生活を送っている人々のためにも、

一刻でも早い、仮設住宅の整備が待たれるところです。


CIMG7560.jpg

(仮設住宅の玄関)






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[2011/05/04 07:49] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(0) |
津波後の被害!
大震災から、すでに50日以上が経過。

津波の被害を受けた地域では、瓦礫の撤去作業が始まったところです。


仙台市の場合、

太平洋から4キロほど内陸にある

宮城野区蒲生、若林区荒浜などの地区は、

津波による甚大な被害を受けました。


かつて、わたしは、宮城野区岡田地区と若林区荒浜の中間点付近で、

たまたま、大震災数日前に、ハクチョウたちが餌を探して、

田んぼにいたところを写真におさめました。


CIMG7079.jpg

(震災前の水田に降りていたハクチョウたち


それから数日後。

田んぼは、津波に襲われたのです。

塩水をかぶった田んぼでは、洗い流す作業を行っています。

でも、塩分濃度をさげるのに、5年以上かかる田んぼもあるそうです。


CIMG7585.jpg

(震災50日後、かつてハクチョウたちがいた田んぼの様子



県道10号線塩釜亘理線は、太平洋と並行して走っています。


甚大な被害を受けたアメリカ軍のともだち作戦で復興した仙台空港。

朝市で有名な名取市ゆりあげ地区。

仙台市荒浜地区、蒲生地区、仙台新港をつないでいるので、

交通量もかなり多いです。


でも、交通規制の通行止めのため交通量は、減っていました。


CIMG7588.jpg

(砂埃が舞っている県道10号線


例年ならば、ゴールデンウィークの今頃は、

田んぼには水が張って、田植えをしている光景が見られます。


しかし、田んぼには砂がかぶり、

強風が吹くと、砂漠のように砂埃が舞っていました。

仙台砂漠のようです。



まだ、仙台市の沿岸部では、電気などのライフラインが復旧していない地域が

あります。

残念ながら、そのような地域では、治安が悪化しています。


そのため、地域の人々が、自警団を組織して、夜に見回りをしているのです。


震災直後、車から、ガソリンが抜かれたり、

銀行のATMからお金を盗んだりという事件も起きました。

絶対に、許されないことです!


甚大な被害を受けた地域では、治安維持のために、

全国からの警察の応援により、交通規制が、今も実施されています。






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[2011/05/03 08:13] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
福島原発の吉田所長に日本の命運が!
福島原子力発電所は、どうなっているのか?

福島県民、日本人、世界の人々が注目しています。


この福島原子力発電所、日本、世界の命運を握っている人物が、

吉田所長です。


その吉田所長は

「原子力発電所は、安定状態に近づいています」

「しかし、今度震度8クラスの大地震が起きたら、危険です

「津波によって、原子力発電所が爆発する恐れがあるからです」

「早急に『防波堤』を建設して、『津波』から守るべきだ!」

と言っていました。


当初、政府や東京電力側は、「土嚢」でいいのではないと主張しました。

しかし、吉田所長は、「土嚢」には反対

「土嚢」では、津波にすぐのみこまれてしまい役に立たないからです。


当然、吉田所長は、机上のみで仕事をしている、

東京電力のお偉方に噛み付みつきました。


来年1月まで「冷温停止」をしたいといことにも、

吉田所長は、

「わたしたち、現場職員は、一生懸命最善をつくしてやります」

「しかし、それだけでは、不十分です」

「オールジャパン、世界中からの叡智と協力が必要になります」

とインタビューの中では、話していました。


このインタビューは、原子力委員会で専門委員を務めていた

青山氏により、福島原子力発電所の吉田所長との面会して

実現しました。


このニュースを知ったのも、わたしは、昨日でした。



ただただ、日本の命運を握っている、

吉田所長をはじめ、

事故後も福島原発で働いている現場職員の方々へ感謝するのみです。






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[2011/05/02 07:48] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(0) |
飯舘村の避難に向けての説明会!
福島第一原子力発電所の30キロ圏から

離れたブランド「飯舘牛」を生産している福島県飯舘村


飯舘村は、地形や原子力発電所から風向きの影響で、

累積の放射線量が増えてきました。

そのような、30キロ圏外でも放射線量が高い地域は、

チェルノブイリ事故の場合でも報告されています。


「計画的避難地域」に指定された飯舘村は

1400世帯の全員が、一月以内に、

避難しなければならなくなったのです。


その避難計画について、住民に説明する「村民会議」が

4月29日に、飯舘村の20箇所で行われました。


その会議の中で、まず、避難方法の説明があり、

(1)乳児幼児のいる妊婦のいる80世帯

(2)18歳未満のいる人がいる400世帯

(3)放射線量の高い地域の220世帯

(4)それ以外の地域700世帯

の順に、村は計画をしています。


避難先は、福島市や二本松市のアパートや宿泊施設になります。



参加住民からは、

「いつ戻れるのですか?」

「そして、戻ったときに働く場所があるのですか?」


また、ある住民からは、

「今まで減農薬農業を営んできました」

「今回の避難は仕方がないと思っています」

「すべてが、この事故でだめになってしまいました」

と嘆きの声も聞かれたそうです。


そして、説明会の中で飯舘村長は、

「国へは、放射線量の低い地域から、避難解除を求めていくつもりです」

「村で雇用を創設する計画はあります」

と参加者に、話していました。


村民会議後の飯舘村長の記者会見によると、

「一月での全住民の避難はむずかしい」

「国から、土壌改良については梅雨前に取り組んでいきたいという報告を受けた」

ことを話していました。


これは、わたしの意見ですが、

土壌改良は必要だと思います。

いつか放射線量が下がり、戻って農業を営むことが出来るかもしれません。

長年、先祖代々土地を守ってきた人々にとっては、希望につながります。

チェルノブイリでは、放射線で汚染された大地に、

菜種、ひまわりを植えて、

微量ではありますが、改善されつつあるということが報告されています。


土壌改良のプロジェクトは、是非、進めて欲しいものです。



CIMG7584.jpg

(4月30日河北新報3面記事)


参考資料

河北新報2011年4月30日付け記事より






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[2011/05/01 08:25] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(0) |
ふくしまの農業事情!
4月29日の今日。

東北新幹線は、東京・新青森間は、約50日ぶりに全線開通しました。


わたしは、東京から仙台に戻るときに思うことがあります。

それは、那須塩原を過ぎて、福島県白河市を過ぎると、

東北に帰ってきたとです。

そこには青い空と阿武隈山地、安達太良山があります。


高村光太郎の妻、千恵子が

「福島にあるのが、本当の空だと言う」

と『智恵子抄』の中では、言っていす。


それから、福島の観光PRに、

「うつくしま、ふくしま」というキャッチフレーズがあります。

いかに、福島は、自然豊かな都道府県のひとつであると、

想像されるかとと思います。


でも、今、福島で起きていること。

それは、原発事故による、農産物が危機的な状況にあります。


福島市で、きゅうりを栽培している農家さんは

「いつもならば5キロ、1500円から2000円で売られます」

「しかし、この風評被害で250円に、下がってしまいました」

「温室栽培なので、石油代がかります」

「補償して欲しい」

と訴えていました。



福島県川俣町でも、チーズや原乳を生産していた酪農家は

「避難地域のため、べコ(牛)を残して、私たちは避難しなければならない」

と言っていました。


福島県川俣町で、シャモを飼育していた、養鶏業を営んでいた方は、

「若手に継がせようと思っていたが、それも白紙です」

と言っていました。


1988年に創設した、「飯舘ブランド牛」 を生産していた

「村の振興公社」は、

「飯舘村の牛は、ブランド牛として確立していました」

「高級ホテルにも出荷していました」

「事故前は1頭100万円でしたが、今では68万円です」

「これでは、赤字です」

「飯舘牛のブランド維持は困難ではないか」

と言っていました。



飯舘村で2700頭の肉牛、乳牛を育てていた「酪農家さん」

「本当は、牛を処分したくない」

「放射能が下がったら村で酪農をしたい」

「そのときは、国や東京電力に補償してもらわないと気が済まない」


飯舘村は、国に対して、

「牛を村に残して、通って世話をできるようにして欲しい」

と要望しました。

しかし、その見通しが立っていないようです。


わたしは、福島で生まれました。

2歳まで福島市にいたので、記憶にはありません。


しかし、福島へは故郷という思いが、どこかにあります。


なので、わたしの福島への想いを、これからも、

duck4のブログでは、配信していきます。


(参考資料)

河北新報2011年4月28日記事より







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[2011/04/29 08:59] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
南相馬市の桜井市長さん!
未曾有の大災害を襲った東北。

そのとき、リーダーの言葉が、

私たちの気持ちに勇気と希望を与えることがあります。


危機の時だからこそ、リーダーの「決断力」と

その地域の「団結力」が試されるのかもしれません。


そして、リーダーの演説の中でも、

とても心に響く言葉。

残念ながら、心に全く響かない言葉。

とがあります。


危機の時だからこそ、リーダーの言葉は、大切なものになります。


そのとき、リーダーの言葉に求められるものとして、

リーダーが、わかりやすい言葉で、自分の想いを

住民、市民に、語りかけることだと思います。

それが、どんなに難しい内容であってもです。


そして、そのリーダーの想いを伝えることは、私たちへのメッセージとなり、

人々の心を動かすことになります。


次に、リーダーは、たとえ、都合の悪い情報であっても、

私たちに、伝える責任があります。

情報を隠蔽(いんぺい)したり、改ざんすることは、人々から

不信感を招く結果になります。

決して、リーダーは、「うそ」をついてはいけないということです。


誠実なスピーチには、私たちの心を動かすものが秘められているからです。 



そう感じたのも、南相馬市桜井市長さんのYouTubeのスピーチを聞いたからでした。

南相馬市の一部は、福島第一原発に近く、

避難勧告、室内退避などに指定されました。

そのため、物資が入らず、人の往来もなくなり、

街として機能を果たすことが困難になりました。

外部からの支援も途絶えました。


そこで、桜井市長さんは、全国、全世界に対して、

「わたしたちの南相馬市は、兵糧攻めにあっています」

「わたしたちは、食べ物、ガソリン、物資が不足しています」

「室内退避ということもあり、外部からの物資も入りません」

「困っていて、お怒りの市民へ対して、充分なサービスも行えないのが現状です」

「どうか、助けてください」

という、南相馬市の窮状をYou Tubeの中で訴えたのです。


そのことが、桜井市長さんがアメリカの雑誌『タイムズ』の100人に選ばれました。


そして、わたしは、危機のときのリーダーの条件を

南相馬の桜井市長さんから見たのです。


それは、困っていて、助けを必要としている住民を何とかしなければという、

市長さんの思いと責任を、強く感じたからでした。








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[2011/04/28 08:35] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(4) |
暴走する原発!
福島県の原発事故による避難地域では、

家畜の牛、ペットとして飼われていた犬が、行き場ものなく、

流浪している様子が、報道写真、ニュース映像で紹介されています。

飼い主さんのことを思うと、心が痛む光景です。


これは、余談の話になりますが、

もしもわたしが、ペットとしてアヒルを飼っていて、

避難退避しなければならいことを考えると、

とてもとても辛いことになります。


CIMG7493.jpg

(河北新報2011年4月27日3面より)


4月26日の火曜日。

福島県の農業生産者150人は、べコ(牛)と野菜を持って、

東京電力本店で抗議を行いたニュースが流れていました。


新聞記事を読んでいると、

ある農家業を営む女性(福島県白河市)のコメントが掲載されていました。


「福島原発の事故で、もう農家は終わりだと言ってこの世を去りました」

「このような悲劇を他の人には、経験して欲しくない」

と言っていました。


それから、計画的避難区域で農業を営んでいる男性(福島県葛尾村)は、

「年間1億円の収入を農業から得られるようになりました」

「そして、法人化する矢先に、原発事故が起きてしまいました」

「2日に一度、牛を世話に行くが、牛たちが病気で亡くなっている」

「事故後には、家族で泣きました」

「早く、牛が飼えるような生活が来ることを願います」

と言っていました。



昨日4月26日は、1986年に起きた「チェルノブイリ原発事故」が、

起きて、25年になります。

チェルノブイリでは、何も知らされずに、牛乳を飲んだ人から

甲状腺がんが発症したそうです。


最後になりますが、原発事故で一言。

日本政府は、

「チェルノブイリ事故とは、違い原発事故で亡くなっていないから安全だ」

とコメントしています。

世界中を安心させるためには、必要な発表です。


しかし、福島第一原発から、放射線が放出され続けています。

放射線の累積は、日々進んでいます。


(1時間あたりのマイクロシーベルト×24時間×365日)

で、計算すると高い数値になります。


そして、その累積された放射線により、

福島県内の土壌は、汚染され続けています。

学校や公園では、土壌の入れ替えも行われます。


やっと、隠し切れなくなった国も都合の悪いデーターを

開示し始めました。

でも、少し遅すぎる対応だったと思います。

なぜなら、国際社会は、日本政府の発表に懐疑的になり、

すでに、独自で集めたデーターを予測し、公表していたからです。






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[2011/04/27 08:30] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
誰に聞けば、放射線の危険性を教えてくれるの?
「原発事故が終息しない限り、将来の復興ビジョンが描けない」

と福島県知事が、言っていたことが、購読している

新聞記事には掲載されていました。


前に、duck4のブログで触れましたが、同じ震災地域である、

宮城、岩手とは違い、「地震」「津波」「風評被害」「原発事故」

があり、好転する見込みがないのが現状です。


それは、人災である放射線汚染という問題が、

全く解決には至ってはいないからです。

そして、放射能汚染は、日々深刻になっています。

なぜなら、空気中に拡散を続け、放射性物質は、

自然界に累積しているからです。


例えば、農産物にも影響を及ぼしています。

福島県産の「シイタケ」を例に話を進めます。


現在、福島県産の「シイタケ」は、

いわき市を含む17市町村で「出荷停止」になっています。


その、いわき市で生産された「シイタケ」ですが、

4月3日から出荷停止になっていました。

その後、3回放射線の調査を行い、3度ともに、

いわき市産の「シイタケ」は基準値以下になりました。

出荷停止の解除に向けて政府との協議を行っているそうです。


4月21日には、中通りの本宮市産の「シイタケ」から

1キロあたり500ベクレルを超える、

1020ベクレル
の放射線セシウムが検出されたことを発表されました。

福島県は、本宮市に対して、出荷の自主規制を求めました。


福島県の生産者は、放射線汚染に翻弄され続けています。

これも「原発事故」がなかったらと、わたしは、思わずにはいられません。

そして、誰もが、そう思うことでしょう。



話は変わりますが、4月24日に、福島市では、

「農産物の放射線の影響」を考える講演会が開かれ、

福島県の農業アドバイザーを勤める農業専門家が講演を行いました。


「農業と放射線の専門家は少ないこと」

「これだけ多くの農産物が影響を受けるとは、想定外だったこと」

「放射線汚染が低い地域では、土地を耕すと表面の放射線物質を散らす効果がある」

ことを話したそうです。



その講演会の中で、受講者からは、次のようなことが質問されました。

「土を耕したり、草を刈ったりする安全基準がありますか?」

「牛乳だけではなく牛肉にも放射線の影響があるのですか?」

という農業を営んでいる人だったら、誰もが知りたい疑問です。


しかし、農業の専門家の教授や県の担当者は、

「これらの安全基準はない」

「科学的なデーターがない」

と答えたそうです。


ある受講生が、このようなコメントを残していました。

「疑問点が整理になりました」


原子力発電所を推進してきた御用専門家は、

「原子力は安全だ!安全だ!」

といことを繰り返してきました。

私たちも、その御用専門家の言うことを

信じきっていたところがありました。


そして、原発事故が起きると、

「それは想定外だった!」

と反省の弁を述べることに終始していました。


専門家と言われている人たちは、チェルノブイリ事故から、

何を学んだのでしょうか?

広島、長崎の歴史から人類は、何を学んだのでしょうか?


わたしは、誰に聞けば、その答えを見つけ出すことが出来るのでしょうか?

やはり、その答えを見出すには、

自分で納得するまで調べ、学ぶしかないのかもしれません。



(参考資料)

河北新報2011年4月25日付け3面記事より






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[2011/04/25 22:32] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
塩釜神社とあひるさん!
CIMG4289.jpg

(塩釜神社にいたあひるさんたち)


わたしのブログ「duck4」のプロフィール写真は、

塩釜神社にある小さな池にいた、

「あひるさん」たちを撮影しました。

3年~4年前のことだったと思います。

つがいのあひるさんだったかわかりませんが、

いつも仲良しに生活していました。


でも、今は、その池には、あひるさんたちはいません。

アヒルは、10年くらい生きると言われています。

恐らく、寿命だったのかな。

しかし、アヒル好きには、寂しい限りです。

また、塩釜神社の池に戻ってきて欲しいものです。


CIMG7426.jpg

(塩釜神社から撮影した塩釜市)

ちょうど、塩釜神社に行ったときは、七部咲き、いや満開でしょうか。

サクラの種類によって違っていました。


CIMG7427.jpg

(塩釜神社の参道のさくら

この塩釜神社は、お正月の参拝客が東北一の神社です。

境内には、たくさんのサクラが植えられていいます。

とても綺麗でした。


CIMG7430.jpg

(神社のさくら並木

わたしは、詳しいサクラの種類についてわかりませんが、

枝垂桜もあるようです。


CIMG7437.jpg

(門越しの境内


門を額縁に見立てサクラの木の写真を撮ってみました。


CIMG7439.jpg

(門越しのサクラ


少し風が吹いていましたが、花びら撮影にチャレンジしました。

ちょっと花びらが揺れていたかと思います。

わたし以外にもサクラの花びらを撮影していた人がいました。


CIMG7441.jpg

(サクラの花びら


鎮守の森を散策すると心が癒される感じがします。

どうぞ、仙台に観光にいらっしゃったら、

塩釜神社をお勧めします。

この塩釜神社は、パワースポットのひとつだそうです。


CIMG7442.jpg

(奉納されている牛さん


ゴールデンウィーク前には、東北新幹線の運転が再開されます。

東京からの日帰り旅も可能です。


松島でも、瑞巌寺、マリンパーク松島(松島水族館)も開園されています。

震災後にペンギンの赤ちゃんも生まれたそうです。

是非とも、観光に、東北に来てください。

東北の地場産品を買って下さい。


皆様のお越しを心よりお待ちしております。


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(かまぼこで有名な塩釜






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[2011/04/24 12:56] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
被災地格差!?
東日本大震災では、青森県から千葉県の広範囲の地域で、

地震、津波、風評、そして原発事故の影響を受けています。


特に、津波の被害の大きかった宮城県、岩手県は、復旧が始まったところ。

また、原発事故による放射能漏れにより、復旧も出来ずに、

住民の避難をせざろうえない福島県。


震災の被害の程度により「被災地格差」が生じているのが現状です。


同じ、わたしが、住んでいる仙台市でも、沿岸部地域では、

津波により家屋が流され、1ヶ月以上たっても避難所生活を余儀なくされています。

人々は仮設住宅待ちをしています。


その反面、地震のみの被害だった、仙台市中心部では、水、電気、ガスのすべての

ライフラインが使えるようになりました。


4月23日(土曜日)に、政府主催の「復興構想会議」が行われました。

その会議では、宮城、岩手、福島県の知事も参加して、

被災地の復興を描くプランが話し合われることになっていました。


会議の中で、宮城、岩手、福島県の知事さんの発言は、とても対象的だったので、

ここで紹介いたします。


宮城県知事の発言

「復興のための『特区』の創設をすること」

「復興には、多額の資金がかかるので、『災害復興税』を導入をしたらどうか」


岩手県知事の発言

「人間本位の考えをもとにした地域復興を考えるべきです」

「経済にマイナスなので、復興税には反対」


福島県知事の発言

「原発の問題があり、復興のビジョンを描くことが出来ない状態です」

「知事たちの発言を聞いた歯切りしたい思いです」


宮城県、岩手県の被地域は、甚大なる津波により、

住宅、車、産業基盤が流され壊滅的な被害を受けました。

大きな被害は「津波」でした。

これから、復興に向けて、進めていこうという状況でもあります。


しかし、

福島県は、「津波」プラス「原発事故」です。

この「原発事故」は、現在進行形です。


原発事故の終結は、いつになるか誰もが分からないのが、現状。

そして、原発20キロ圏から30キロ圏に住み人々も、

放射線の状態では、住み慣れた我が家を離れて、

「避難」しなければなりません。


つまり、「復旧」「復興」という足音が全く、聞こえていません。

災害避難が続いています。


原子力発電所の安全宣言がされるまで、「復旧」「復興」は、

困難なことでしょう。


福島県知事が、会議の中で言っていた、

「両知事の話を聞いて、歯ぎしりを覚えた」

という言葉は、わたしにとって印象的でした。


それは、歴然となる「被災地格差」がある象徴的な言葉として感じたからです。








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[2011/04/24 09:33] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(0) |
福島県の農産物の出荷事情!
「福島県の農産物の出荷事情」は、どうなっているのであろうか?


今日、わたしは、この「duck4のブログ」では、

読者の皆様に、「農産物の出荷事情」について発信いたします。



まず、本題に入る前に、

この「duck4のブログ」を、お読みいただいている方は、

気づかれていることでしょう。


わたしは、客観的な情報を地元の新聞社『河北新報』や

電子版の新聞に求めています。

そのわけは、「風評に巻き込まれない」 ためです。

確実な情報源を明らかにすることで、

わたしは、このduck4のブログの信頼性を高めていきたかったからでした。



そして、わたしの思いを、Duck4のブログの読者にお伝えしています。

そのマークは、「」の口を開けて訴えたそうにしている「あひる」です。


このブログでは、海外に在住の方も、遊びに来ています。

多くのコメントも頂いております。

とても、有意義なコメントに、感謝しております。

これからも、多くのコメントを頂ければ幸いに存じます。


「福島県の農産物の出荷事情

わたしは、微力ながら、「福島県の応援をしたい」という思いで、このテーマを

選びました。


4月22日金曜日0時

福島第一原子力発電所の20キロ圏内の立ち入りが禁止されれました。

住民が「警戒区域」い立ち入ると、

罰則される厳しいものです。



(コメの出荷制限について

その同日、「原子力災害対策特別措置法」に基づき、

福島県の12市町村で、国より、コメの作付けが「制限」されたのです。

その市町村は以下の通りです。


飯舘村、葛尾村、浪江町、川俣町、南相馬市、広野町、楢葉町、

川内村、田村市、双葉町、大熊町、富岡町


になります。


また、「食品基準法」の暫定基準値で(1キログラムあたり、500ベクレル

を超える放射性セシウムが検出されると、出荷停止になるようです。



(原乳の出荷制限・解除

前回に、このDuck4のブログで紹介いたしましたが、

福島県産の原乳の出荷制限が、

福島県会津地方(4月8日)、福島県中通り(4月17日)

そして、(4月21日)福島県浜通りで相馬市、新地町にて解除されました。

放射性ヨウ素とセシウムがともに基準値より下がったからです。


特に、福島県の場合には、原発事故の影響を受けて、とても大変な状況です。

そのため、微力ながら、

わたしのブログDuck4に立ち寄ってくださった読者の皆様へ、

東北の事情。

特に宮城、福島が中心になるかと思いますが、伝えていければと思っています。






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[2011/04/23 10:52] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(6) |
塩害の影響を受けた宮城県の田んぼ!
米どころの宮城県。

太平洋側には、平野が、広がっています。

収穫時期の秋になると、田んぼは、黄金色に稲が輝きます。

また、冬には、ハクチョウ、鳥たちが餌を求めて、田んぼに

舞い降りる光景が仙台平野では、よく見られます。


この仙台平野に広がっている、田んぼは、

人間、鳥、動物たちにとっても、生命の源を得るための糧としてきました。

田んぼは、日本の自然の豊かさをはぐくんできました。




しかし、今回の大震災で津波が襲い、

田んぼは、塩水をかぶりました。

震災1ヵ月後の今でも、津波で流れ着いてきた、

自動車、木材、瓦礫、ヘドロなどが、田んぼを覆っています。


わたしは、仙台東部自動車道を走って、仙台から岩沼まで南下した時のことです。

いつもだったら、向かって左側は、田んぼが広がっています。

このサクラの咲く時期だったら、田おこしが、終わっている頃です。


そして、ゴールデンウィークにもなると、田植えの準備を始めています。

すると、梅雨になると蛙さんたちの「ゲロ!ゲロ!」

という合唱が聞かれるはずです。


しかし、今年は、それを期待することは、困難なことでしょう。


津波の影響で、田んぼは、塩害の影響を受けました。


専門家の話によると、

田んぼには、3%の濃度の塩水が、あるそうです。

もし、塩分濃度が0.4%以上にあると、稲の生育には、障がいが起こります。

これは、塩害です。


その塩害から守るために、米農家は、田んぼから塩水を除去しなければなりません。


農家は、塩分濃度を測りながら、田んぼの水を何度も何度も入れ替え、

塩水を洗わなければなりません。


その作業には、5年ぐらいかかるそうです。

気の遠くなる話です。


別の方法として、塩害の被害を受けた田んぼの土壌を入れ替えることです。

しかし、この方法は、莫大な費用がかかります。


田んぼではなく、畑に転用しても、米以上に、収穫が困難です。

その作物の中でも、比較的に干ばつに強い、綿花、小麦は、

塩害には強いようですが、これらの作物でも、塩害の影響を受けます。


田んぼの塩害を除染をするのには、5年もかかります。

その間、農家は、収入を得ることが出来なくなり、

当然、国からの金銭的支援も必要になります。


現在、日本農業は、さまざまな問題を抱えています。


例えば、


農業を営んでいる方々の高齢化。

「貿易自由化」の流れの中で、日本農業はやっていけるのか、どうか?

そして、原発事故による日本の農産物への「風評被害」への対応。

など、です。


穀倉地帯の東北の復興には、これらの問題をどのように克服するかが

日本農業の再生のカギになることでしょう。







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[2011/04/22 08:38] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
福島県への風評はやめてください!
わたしがニュースを見て知る限り、

科学的な根拠もない風評は、続いています。


例えば、

福島県から千葉県に疎開して兄弟が公園で遊んでいたときに、

まわりの子どもたちから「放射線はうつる」と言われ、

いじめられました。、

その情報を寄せられた教育委員会は、「いじめをしないように」

との通達を出しました。


(東京新聞2011年4月18日付け)

そして、NHKのニュースでも、いじめはあった事実を報道。

「絶対、放射線はうつらないので、子どもたちをいじめないように」

とのコメントをつけて、報道しました。



これは、つくば市で起きたことです。

福島県から疎開し、転入してきた600人に、

放射線検査(スクリーニング)を受けた証明書を提出するようにしました。

後日、問題となり、市長が、謝罪会見を開きました。

(朝日新聞社2011年4月19日付の記事より)



放射線は、人から人への感染は、ありません。


放射線は、直接、皮膚などに付着による、外部からの被ばく。

大気中に放出された放射線を吸うことによる、内部からの被ばくです。


こういう危機的な時代だからこそ、

私たちには、冷静な判断が求められています。

風評やデマに惑わされないことです。


無知からは、偏見や差別のみが生じます。

そのためにも、私たちは、放射線のに関する正しい知識を勉強する

必要があります。






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[2011/04/20 07:47] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
福島産の牛乳・流通開始!
福島は、大きな県です。

全国で、北海道、岩手県につぐ3番目の面積を有しています。


その福島県。

天気予報では、3地域にわけて、天気を発表しています。


福島第一原子力発電所、いわき市、南相馬市、相馬市などの

太平洋沿岸に接している

「浜通り地方」


県庁がある福島市、郡山市、白河市などの

東北新幹線の沿線沿いにある、

「中通り地方」

城下町のある会津若松市、ラーメンで有名な喜多方市、

自然豊かな猪苗代、磐梯山など観光地が沢山ある、

「会津地方」です。



その福島県では、

一部の「福島県産の原乳の出荷を開始」

という記事が、掲載されました。


まず、初めに今月8日「会津地方」の原乳が流通を開始。

それから、今月18日「中通り地方」の酪農家の飼っている牛からも搾乳を

開始したそうです。



今まで、牛さんを育てていた酪農家は、餌の量を減らしていました。

そのわけは、搾乳しても、出荷できないために、

廃棄しなければなりませんでした。

そのため、牛さんたちは、体力が弱くなってしまいました。


牛さんたちの体力が元通りになるのには、6ヶ月、場合によっては1年以上

かかることもあるそうです。


4月18日付け、河北新報の記事よりますと、

福島市内に牛乳を宅配している「ささき牛乳」さんは、

「福島県産の牛乳をお客様に配りたいと思っています」

「しかし、牛は、餌を減らしたことで、原乳量が減っています」

「お客様に、福島県産の牛乳を配れるか、どうかわかりません」

と言っていました。


福島市内にあるスーパーマーケット「いちい」さんは

「出荷停止以前は、多くを福島産の牛乳でした」

「今は、県外産の牛乳を売っています」

「私たちは、福島産の牛乳を売りたいと思っています」

「しかし、お客様が、福島産の牛乳を買っていただけるかどうか?」

「店頭に並べてみなければ、その反応は、わかりません」


これも、原発事故後の出荷停止による弊害です。


一度、広まった、「風評被害」を収束させるためには、

かなりの時間がかかります。


政府、行政は、正確な科学的な情報。

消費者が納得するような、安全となる根拠を覆い隠さず、

伝えて欲しいものです。



そうすることで、

消費者は、再び、安心して、福島産のブランドの牛乳を購入することに

なるからです。






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[2011/04/19 08:33] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(3) |
がんばろう東北!
福島からの帰り。

通り道だったので、仙台空港に寄り道。

そのとき、わたしは、空港内にある、ひとつの手作りのスローガンが

張っているのを見つけました。


「がんばろう東北!」



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(仙台空港内にあった手作りのスローガン:「がんばろう東北!」)


大震災から一月が経過。

復興のひとつのシンボルが、仙台空港でした。

アメリカ軍と自衛隊のおかげで、奇跡的にも果たしました。

本格復旧は、9月中旬の見通しを立てています。


再び、仙台空港から、ソウル、グアム、台北、北京、大連、上海、長春に、

ダイレクトへ行ける日もそう遠くないかもしれません。




でも、この復興は、通過点に過ぎません。

この大震災は、私たちの社会には、さまざまな試練を与え続けられています。


「地震」「津波」「原発」「風評被害」「日本の財政破綻」


甚大な津波の影響を受けた地域では、仮設住宅の建設が

やっと始まったばかりです。

被災された多くの人々は、避難所での生活を今も強いられています。


原発からの放射線汚染の拡散。

それは、福島県内での、避難地域が、拡大しています。

原発の安定運転までは、まだまだ、長い歳月がかかります。


風評被害。

これは、現在進行形です。

安全な野菜でも、消費者は、敬遠しています。

その風評被害は、海外にも、広がっていています。


そして、日本の復興には、お金が必要です。

現在1,000兆円の負債。

対GDP比で200%の債務残高を有しています。

このまま、財政的な裏づけがなければ、財政破綻につながります。



この大震災で、わたしたち社会は、

「地震」「津波」「原発」「風評被害」「日本の財政破綻」

という方程式を同時に解かなければならないのが、

現状なのではないでしょうか?







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[2011/04/18 08:59] | 大震災からの復興 | トラックバック(0) | コメント(2) |
プロフィール

duck4

Author:duck4
ニックネーム:ダック4(Duck4)
趣味:旅行、バードウオッチング(アヒル・ハクチョウ)
小著:『ヒュッゲの国からデンマーク流人生の楽しみ方』
(本の森出版)

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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!

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