![]() この数日、定点ポイントの七北田川には、
1羽気になるオオハクチョウさんがいます。 その仔は、成鳥なんですが、 木に隠れて、じっと動かずにいるのです。🦢 ![]() (動こうとはしない成長のオオハクチョウさん!) 外見上、 羽が怪我しているところもなさそうなのですが、 ただただテコでも動かない姿勢を貫いています。 時々、周りの様子を伺うかのように、 首を動かしたりしはしているのです。 どこか、体の調子が悪いのか。 よく、わからないので、 duck4は心配でなりません。 「数日、同じ場所にいるけど、どうしたんだろう!」 と、この仔は案じる声も聞かれるようになりました。 ![]() (じっとしている成鳥のオオハクチョウさん!) ところで、12月中旬には、 数えきれないほどの渡りのオナガガモさんが、 この仔のいるあたりにもいました。 しかし、この数日で、 ほとんどのオナガガモさんは、 旅立ってしまいました。 ![]() 一部ですが、 ここを気に入ってか、 越冬を決め込んでいるオナガガモさんたちが、 日中、羽を休めていました。 オナガガモさんが去って行くと、 北にいたハクチョウさんたちが、 duck4の定点ポイントにも飛来するようになります。 工事の影響で、70羽ほどまで減少しましたが、 この数日は、100羽ほどのハクチョウさんたちが、 塒にしているようです。 ![]() ![]() ![]() ![]() (残り少ないオナガガモさん&動かないオオハクチョウさん!) ![]() ![]() 🦢 ![]() ![]() |
![]() 過去に、
滞在組のコハクチョウさんのおちびちゃんが、 動物に襲われ 天国へと旅立って行ったことがありました。 それも、あの大橋付近でした。 あの時は、今は亡き白鳥おばさんが、 行政に連絡して、 亡骸を引き取ってもらったそうです。 このように、ハクチョウさんたちが、 何らかのアクシデントで天国へと旅立ってしまった時に、 どこに連絡したら、安らかに葬ってくれるのか。 そのシュミレーションがまだできたいなかった矢先。 あの高圧電線に衝突したオオハクチョウさんがでした。 しかし、住民の方が機転を利かせ、 仙台市ペット斎場のことを知り、 その亡骸を引き取ってもらいました。 もし、今回のことが、duck4だけだったら、 このオオハクチョウさんは、 ブランケットに包んで安らかに旅立たせることは、 無理だったことでしょう。 こらも、 各人の助けがあったからこそでした。 ただ、今回の件で、 救急搬送できる動物病院が、 早朝の時間には、 まだ空いていないことがわかりました。 夜間診療の病院も朝5時までの営業です。 そして、 民間で受け入れ可能の動物病院もあるようですが、 午前中から。 一刻の猶予もない緊急の場合は、 時間帯によっても難しいかったです。 しかし、あの仔の命を無駄にしないためにも、 今後、同じようなケースが生じた場合には、 焦らず、ある程度のことならば、 冷静に対応できるようになることです。 ただ、宮城県は、 そういう野生動物の保護に対して、 遅れているところだと思います。 あのような怪我したハクチョウさんを受け入れる 公的な施設がないからです。 例えば、新潟県新発田市には、 新潟県愛鳥センター紫曇寺さえずりの里があり 怪我したハクチョウさんたちが保護され治療を受けられる 態勢が整っています。 ラムサール湿地がある宮城県ですが、 まだまだ遅れている地域であるのは否めません。 そして、海外に事例を探すと、 イギリスのロンドン近郊にスワンサポート(Swan Support) というハクチョウさんの保護治療をする 民間ボランティアが運営する 団体があります。 duck4は関心があるので、 FBに登録して日々、 保護されたハクチョウさんたちの様子をチェックしています。 一般市民の方が、 動けなくなったり怪我したハクチョウさんたちを保護して、 スワンサポートが治療したりしています。 願わくはそのような支援体制が、 怪我したハクチョウさんたちにもあることが、 希望なんですが。 そんな風潮が、 生まれて欲しいと願っております。 ![]() (Swan SupportのFBの写真から!) ![]() ![]() 皆さんのおかげで 6万拍手を達成できました。 ありがとうございました。 ![]() ![]() ![]() 🦢 ![]() |
![]() 何とか、浮いていた、
高圧電線に衝突したオオハクチョウさん。🦢 しかし、浮いているのもやっとになり、 川の流れに身をゆだねるのもやっとになり、 何度もクチバシを水中に潜らすようになりました。 これでは、命が助からない。 一刻も早く、救出しなければという空気が、 ヒトたちの共通認識となりました。 そこで、棒を使って、 川を漕いで岸に引き寄せつことにしました。 ![]() (漂っているのやっとの衝突したオオハクチョウさん!) そして、 岸にあげることに成功。 すると、このオオハクチョウさんは、 ぐったりの横になりました。 クチバシを開けたり閉じたりして、 息を吸っていました。 しかし、 この七北田川で多くのハクチョウさんたちを見守ってきましたが、 ここまで、苦しそうな仔を見たのは初めてでした。 地元のヒトが、 このハクチョウさんを受け入れ先の病院を探してくれましたが、 早朝だったこともあり、なかなか見つかません。 ![]() (クチバシを必死に開け呼吸するオオハクチョウさん!) すると、このオオハクチョウさんは、 渾身の力を込めて、起き上がりました。🦢 復活したのかと思ったのですが、 クチバシを大きく開いて、 でも、苦しそうに息を吸い込んでいました。 ![]() (再び起き上がったオオハクチョウさん!) しかし、前かがみになるように、 クチバシで地面を支えました。 「苦しい!」 「けどね!また、仲間たちのところに戻りたい」 という心の叫びが聞こえてきました。🦢 ![]() (オオハクチョウさん!) クチバシでも体を支えることができなくなった、 高圧電線に衝突したオオハクチョウさんは、 倒れこみました。 微力の力で、羽を広げて、 体を持ち上げようとしていました。 そして、かすかな心臓の鼓動が響き、 いつのまにか、動きが止まりました。 まわりには、一緒に旅をしてきた仲間のハクチョウさんたち。 この仔と一緒に高圧電線の付近まで、 飛んでいたであろう数羽のハクチョウさんも、 遠くからこの衝突した仔の様子を伺っていました。 また、警戒音を発するように鋭く、 「コォ!コォ!コォ!コォ!」 「大丈夫か!頑張れよ!」 と、仲間を案じるように鳴き続けていました。🦢 ![]() (オオハクチョウさん!) この仔の心臓の針は、完全に止まっていました。 徐々に、冷たくなり、硬直し始めている体。 彼方遠くに飛んでいく朦朧とした意識の中、 目は開いてこちらを見ているようでした。 ![]() (オオハクチョウさん!) 地元の方が持ってきてくれた タオルケットに横たわり、 苦しみから解放されたのか、 天国へと旅立っていきました。 ![]() (タオルケットにくるまって永眠するオオハクチョウさん!) その後、 このハクチョウさんをどうするかと話し合い。 この仔を見届けてくれた地元の方が、 仙台市で運営しているペット葬祭場を見つけてくれ、 連絡してくれました。 すると、30分後には、 仙台市ペット葬祭所の方が、 来てくださいました。 ![]() (仙台市ペット葬祭所の車!) そこで、車まで、無念のあまり旅立っていったこの仔を運び、 体重計に乗せました。 タオルケットにくるまれていたので、 実際よりはもう少し軽いと思いますが、 10.10キロほどありました。 その葬祭所の職員さん曰く、 「平均ぐらいの体重のハクチョウさんですね!」 とおしゃっていました。 また、 「かつて、重い仔だと13キロの仔もいたんですよ!」 そして、 「シベリアには戻れまっせんでしたが、 こうやって、最後まで、 見届けてくれることは珍しいことですよ!」 とおしゃっていました。 最後に、 手を振って、 この仔をみんなで見送りしました。 ![]() (この仔の体重は10キロほど!) ![]() ![]() 🦢 ![]() |
![]() 「3羽のうち1羽は高圧電線に衝突した!」
と地元の方が教えてくれました。 急ぎ、現場に急行すると、 近くで、仲間たちから離れたところで、 泳いでいるオオハクチョウさんがいました。🦢 ![]() (高圧電線に衝突したオオハクチョウさん!) 片足と片羽を骨折しているようで、 水面でバランスを取るのが、 やっとのようです。 ![]() (片足の片羽を骨折しているオオハクチョウさん!) すると、水面にクチバシをつけてたり、 上げたりしていました。 完全に、 様子がおかしいです。 ![]() (衝突したオオハクチョウさん!) 骨折して曲がった足をあげて、 バランスもとれなくなり、とても苦しそうです。 「助けなければ!弱っていく!」 と周りの人々が思い始めた瞬間でもありました。 ![]() (衝突したオオハクチョウさん!) 潮が引いているときには、 浅瀬になっていて近づくこともできるのですが、 不運にもこと時は、満ちていました。 そのため、 衝突したハクチョウさんに近づくことができません。 ![]() (衝突したオオハクチョウさん!) 体のバランスが効かないのか、 クチバシを水面につけたりあげたりと、 必死にもがいていました。🦢 かろうじて浮いているといった感じ。 そこで、棒を使って浮力を生かして、 こちらへ寄せようとしたのでした。 そして、ここで見守っていたヒトたちが、 「待っていなさい!すぐ陸にあげて助けてあげるから!」 と声に出したり、心の中で何度も念じました。 ![]() (バランスを取るのがやっとの衝突したハクチョウさん!) ![]() ![]() 🦢 ![]() |
![]() 朝、定点ポイントに行くと、
コハクチョウさんのティちゃんは、 斑ちゃん、チンさん、ミルクちゃんと一緒にいることが 多くなりました。 ![]() 滞在組は6羽ですが、 アドちゃんとルーちゃんは、 一緒にいることが多いので、 4対2に分かれます。 また、リーダーの斑ちゃんから、 飛来組の大きなオオハクチョウさんたちとの ケンカの仕方を学んだティちゃんは、 強くなったのかもしれません。 ![]() そのこともあるのかどうかわかりませんが、 滞在組の中でのティちゃんの地位が アドちゃんを抜いて4番目になった思われます。 ティちゃんは、アドちゃんよりも1年遅い、 2016年3月から一緒にいますが、 入った時から今年の秋までは5番目の地位でした。 しかし、今年の秋ごろから、 アドちゃんを突っつくようになり、 立場が逆転。 斑ちゃんを中心に、 ミルクちゃん、チンさん続き、 コハクチョウさんのティちゃんがその次になり、 滞在組のハクチョウさんたちの ヒエラルキー社会は新たな局面にむかえています。 ![]() (ティちゃん!) ![]() ![]() 戦争でアフガニスタンの荒野になった砂漠を 緑化して作物が育つようにした中村哲さんが、 あのような形になってしまったことに対し、 とてもとても残念なキモチでいっぱいです。 そんなアフガニスタンに貢献している すごいすごい日本人がいたんだよ。 ということを、 外国人にも伝えたくて、 英語版のBBCニュースの記事 Tetsu Nakamura: Japanese doctor among six dead in Afghan gun attack をFBにツイートしました。 そして、ツイートしたところには、 Japanese 'Hero' among six dead in Afgahan attack. と「英雄」と表示されていました。 そのduck4のBBCニュースのツイートを デンマーク人の知人たちが、 見てくれていました。 これは、duck4の個人的な意見ですが、 デンマーク人の方が 紛争地域について関心を持っているようにも感じます。 なぜなら、 そういう問題に関心を持っているヒトも多く、 自分たちの考えを自由にデスカッションする場面が 多いことにも関係しているのでしょう。 ある意味、羨ましいことでもあります。 最後になりますが、 争いがなく、皆、豊かにへいわに暮らせるような アフガニスタンになって欲しい。 と、道半ばにして倒れられた 中村哲さんのことを思うと、 願わずにはいられなくなりました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 一週間前のことだったと思います。
浅瀬には、2羽のヒシクイさんがいました。 以前は、1羽だけだったのですが、 それが、2羽となると、 とても両珍しいことだったのです。 ![]() (歩く2羽のヒシクイさん!) カルガモさんに混じっていると、 色が同系色なので、あれと思うのですが、 やはり、よく見ると、体が大きいです。 足の色がオレンジ色で、 とても鮮やかでした。 ![]() (オレンジ色のヒシクイさんの足!) 定点ポイントの七北田川では、 今シーズンは、数回、見られたヒシクイさん。 宮城県でも県北の伊豆沼、蕪栗沼などの 大崎平野では、越冬地なので、 数万羽以上見られ、昼間は田んぼに降りて、 群れで餌を食べています。 しかし、それよりも南下して、 仙台平野にいるのですから、 今回は、迷い込んだ、2羽のオスとメスのツガイかな。 と勝手に想像していました。 ![]() ![]() (迷い込んだ2羽のヒシクイさんはツガイ!?) ![]() ![]() 『傷ついた白鳥』というテーマで 7日土曜日17時30分から報道特集で放送されました。 羽を怪我して夏越しを余儀なくさせられた 1羽のオオハクチョウさん。🦢 白鳥おじさんによって、 見守られ、お世話してきました。 羽を骨折した仔ですが、 換羽後に、若干、飛べるようにはなり、 田んぼの餌場へ降りていたところに、 数羽の飛来組に遭遇。 白鳥おじさんは、この夏越ししたオオハクチョウさんが 突っつかれるのではないか、とても心配でした。 しかし、この怪我をした仔を含め、 数羽で飛び立っていきました。 数時間後、仲間について行けず、 また独りぼっちになった夏越しのオオハクチョウさん。 今度は、 もう1羽この仔の前に、 また新たなオオハクチョウさんが現れました。 そして、 何度もこの夏越しのオオハクチョウさんに合わせて、 飛べる仔もタッチアンドゴーを繰り返したのですが、 もう飛ぶ力がなく怪我したハクチョウさんはついて行くことが できませんでした。 怪我をしたハクチョウさんも野生なので、 自然の摂理に任せてヒトが手を出さない考えもあります。 しかし、困っている怪我したハクチョウさんを、 保護して見守っていく。🦢 ヒトと自然との共生も大切ではないかと、 あの白鳥おじさんの心温まる姿を見ていて、 改めて思ったduck4です。 ![]() ![]() (アドちゃん&ルーちゃん!) https://www.facebook.com/tbs.houtoku/posts/2802515536465211 報道特集の『傷ついた白鳥』のFCより! ![]() ![]() 🦢 ![]() ![]() ![]() |
![]() コハクチョウさんとアメリカコハクチョウさんの
見分け方法は、わかりますか。 正直、duck4は、お手上げ状態。 ただ、一般的に言われるのが、 「クチバシの黒い部分がほとんど占めているのが、 アメリカコハクチョウさんだよ」 と聞いたことがあります。 定点ポイントの七北田川にも、 そんなクチバシが黒いコハクチョウさんの、 飛来がたまに見られます。 ![]() この仔たちは、 2羽で来ていたので、 もしかしたら、 ツガイのクチバシの黒いコハクチョウさんたち だったのかもしれません。 ![]() (ツガイのクチバシが黒いコハクチョウさん!) ところで、 それぞれのクチバシの黒い コハクチョウさんを撮影してみると、 この仔の形状は、 若干、V字の切込みがあるクチバシでした。 ![]() ![]() (若干、切込みがあるクチバシの仔!) もう1羽の方は、 若干、おかっぱ頭の形状のクチバシ模様の仔でした。 ![]() そして、最初の仔よりも、 クチバシの黒い部分が大きいように見えます。 果たして、この仔たちは、 クチバシもだいぶ黒いので、 アメリカコハクチョウさんなのか。 それとも、 ただのコハクチョウさんなのか。 最近このようなクチバシの黒い仔に、 出会う機会が増えてきているようにも感じています。 ![]() (おかっぱ形状のクチバシの黒いコハクチョウさん!) 木々から、 何か鳴き声が聴こえてきました。 その声の主は、オナガさんでした。 どうやら、群れで行動しているようで、 仲間で移動したようでした。 ただ、この木がある場所は、 河川敷の土砂を取り除く工事が行われるため、 伐採されるという話を聞いています。 となると、 貴重な存在のオナガさんたちの棲息場所がなくなるということ。 そうなることが、 とても残念なduck4であります。 ![]() ![]() (オナガさん!) ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 飛来組が来ると、
滞在組のハクチョウさんたちが、 よくここで待っようになる橋の下の定点ポイント。 ここを下流から飛んできたオオハクチョウさんが、 通過していきました。 ![]() ところで、この橋の上は、 高圧電線があり、 飛ぶ鳥さんたちにとっての鬼門の場所。 おそらく、 この電線に羽をひっかけたハクチョウさんも、 いたかと思われます。 ![]() (橋の下を通過するオオハクチョウさん!) 工事のため両岸にロープを張る前には、 多くのハクチョウさんたちが越冬していました。 しかし、それ以降、飛来組の数は減り、 60羽ほどになってしまいました。 ![]() ![]() ![]() その中に、1羽のヒシクイさんもいましたが、 やはり、工事のためにロープが張られてからは、 見なくなりました。 一緒に飛んで行ったのでしょうか。 ![]() (ヒシクイさん!) 七北田川でヒシクイさんが飛来することは、 ありませんでした。 しかし、 一度だけマガンさんが来たことがありましたが、 数日逗留していなくなりました。 ![]() (ヒシクイさん!) ヒシクイさんを含めたガンさんたちの飛来と言えば、 宮城県の北に位置する伊豆沼、蕪栗沼などで、 たくさん越冬します。 どうして、 七北田川に、このヒシクイさんが来たのか。 わかりませんが、 無事に仲間のもとに戻れれば願う限りです。 ![]() ![]() (ヒシクイさん!) ![]() ![]() ![]() ![]() |
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duck4の定点観測ポイントの川には5羽の滞在組のハクチョウさん。大空を飛ぶことができませんが、元気に毎日、川を泳いでいます。この地域の人々にも愛され続けているハクチョウさんたちです。これからも、定点観測ポイントにいる飛べないハクチョウさんのこと中心にブログを配信していきます。今後ともに、宜しくお願いいたします。ブログ主宰者duck4より!
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